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トップ特集・オリジナルコンテンツアーティスト名鑑Wayne Smith
アーティスト特集
Wayne Smith(ウェイン・スミス)Text by Dub Store Sound Inc.
モンスター・リズム"Sleng Teng"のオリジナル・ソングとして余りにも有名な'Under Mi Sleng Teng'の大ヒットによって知られるシンガー。ダンスホールにおけるコンピュータライズド革命の重要な仕掛け人の1人である。
Wayne Smith
出生 1965年12月5日
死没 2014年2月17日
出身地 ジャマイカ キングストン ウォーターハウス
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ダンスホール・シーンにおける新たなステージを開拓したモンスター・リズム、"Sleng Teng"。その"Sleng Teng"のオリジナル・ソングを歌ったのが、このウェイン・スミス(Wayne Smith)である。1985年のリリース当時、若干20歳の若さであったこの青年は、"Sleng Teng"と共に後世にまでその名を受け継がれることとなった。たった一台のカシオ・キーボードから生まれた、未だかつて経験したことの無いそのグルーヴにジャマイカ中の人々が熱狂し、多くのプロデューサーがそれに倣った。リズムのコンピュータライズド化の波は凄まじい勢いで島を呑み込んでいったのである。

ウェイン・スミスはキングストンでも指折りのゲットー地区であるウォーター・ハウス(Waterhouse)で生まれ育った。ジュニア・リード(Junior Reid)やヒュー・マンデル(Hugh Mundell)、ラックスレイ・キャステル(Lacksley Castell)、エクルトン・ジャレット(Eccleton Jarret)等と共に育ち、音楽を学び、サウンド・システムを体験した。あのキング・タビーズ(King Tubby's)スタジオもウォーター・ハウスに位置していた為、そこから学ぶことも多く、彼はごく自然にマイクを握るようになっていった。彼のバックグラウンドには生まれ育ったウォーター・ハウスがあり、それがまさに彼のルーツであると言えるだろう。学校を卒業後、電気工の見習いとして社会へ出た彼だが、その頃からキング・ジャミーズ(King Jammys)が主催するダンスに夢中であった。ミュージシャンとして身を立てるチャンスをうかがっていた彼は、サウンドシステムでマイクを握り、自らの手でそのチャンスを掴む。オーディエンスの心を掴むことに成功した彼はハリーJ(Harry J)の元から'Once A Night Girl'でレコード・デビュー。そうした活躍が認められ、憧れのジャミーズ(Jammys)にて'Ain't No Me Without You'をレコーディング。その後もジャミーズ・レーベルから'Life Is Moment Space'、'Change My Mind'といったクオリティーの高い作品をリリース、順調にキャリアを積み重ねていった。特に'Life Is A Moment Space'は熱心なファンの間でコレクター・アイテムとなっている。

その後一時ジャミーズを離れ、フーキム兄弟のチャンネル・ワン(Channel One)へと活動の場を移した彼だが、80年代中期には再びジャミーズの門下生となり、'Come Along'や'Ain't No Meaning'といったヒットをシーンへと送り込んだ。

そして85年、彼のキャリアのみならず、シーン全体を揺るがす"Sleng Teng"の誕生を迎える訳であるが、このリズムはウェイン・スミスとノエル・ベイリー(Noel Bailey)なる2人の若者によって生み出された。このリズムはロカビリー界のスーパー・スター、エディー・コクラン(Eddie Cochran)の代表曲、'Something Ellse'のフレーズをカシオ・キーボードで弾いていた際に偶然発見されたと言われている。その後ジャミーズのスタジオに持ち込まれ、トニー・アッシャー(Tony Asher)によってペースが落とされたリズムは、完全なるダンスホール・トラックとして確立される。コンピュータ革命の起爆剤、"Sleng Teng"はこうして生まれたのである。

"Sleng Teng"と言う名の起爆剤が最初に投下されたのはライバル、ブラック・スコーピオ(Black Scorpio)との伝説のクラッシュにてだった。1985年2月23日にWaltham Park Roadで行われたこのクラッシュにてジャミーズ陣営は遂に"Sleng Teng"をドロップ。その衝撃は凄まじく、その余波は瞬く間に島中を駆け巡った。その日から他のプロデューサーたちもこぞって対抗策としてコンピュータライズド・トラックの開発に着手していったのである。

その後ジャミーズの元からレコードとしてリリースされた'Under Mi Sleng Teng'は爆発的なヒットとなり、シーンを席巻。ウェイン・スミスの名も同じように島中へと轟いたのである。ジャミーズの躍進は凄まじく、ジャミーズの青いレーベルがレコード店を多い尽くす程であった。ジャミーズ大躍進に多大なる貢献をしたこのウェイン・スミスの名はダンスホール・アンセム、'Under Mi Sleng Teng'と共にダンスホールにおけるコンピュータライズド革命の重要な仕掛け人の1人として永遠に語り継がれるであろう。
2017/04/19 掲載
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