レゲエコレクター.com - Triston Palmer プロファイル

レゲエ・ミュージック・レア・コレクターズ＆中古盤・オンラインショップ

>> 詳細検索を表示

トップ→特集・オリジナルコンテンツ→アーティスト名鑑→Triston Palmer

箱に入れて送るだけ簡単宅配買取レコード・CD・DVD・音楽本・DJ機材など高価買取送料無料で全国対応ジャンルを問わずなんでも査定

世界最大級のオンラインショップ！RECORD CITY レゲエアイテムはこちら！

◼コンディション表記

アーティスト特集

アーティスト名鑑へ

Triston Palmer（トリスタン・パーマー）Text by Dub Store Sound Inc.

シングジェイ・スタイルのマスターとして多くのリスナー、アーティストに崇められ、アーリー・ダンスホール期に絶大な人気を誇ったアーティスト。14歳で録音した'Entertainment'を始め、現在のダンスホールにおいても定番のクラシック・チューンを多数残している。

Triston Palmer

本名	Waltham Park
出生	1962年
出身地	ジャマイカ　キングストン　ウェスト・インディーズ
関連アーティスト	Big Youth Dennis Brown Soul Syndicate Sugar Minott Tony Tuff

シングジェイ・スタイルのマスターとして多くのリスナー、アーティストの尊敬を集め、80年代初頭のアーリー・ダンスホール期に絶大な人気を誇ったアーティスト。幼少期から素晴らしいキャリアを積み重ねレゲエ史に残る傑作を数多く生み出した。

ソウル・シンディケート(Soul Syndicate)のメンバーであるトニー・チン(Tony Chin)が近所に住んでいたこともあり、ごく自然に音楽と触れ合って育ったトリスタン・パーマー(Triston Palmer)は、トニー・チンを始めとするソウル・シンディケートのメンバーの元で音楽活動を開始する。この時代にアフリカン・ブラザーズ(African Brothers)として活動していたシュガー・マイノット(Sugar Minott)やトニー・タフ(Tony Tuff)からハーモニーを学び、デニス・ブラウン(Dennis Brown)やビッグ・ユース(Big Youth)からラスタについての思想や音楽に対する沢山の知識を学んだ。

彼のファースト・レコーディングは8歳の時、バニー・リー(Bunny Lee)の元からリリースされた'Love Is A Message'である。この楽曲のリリースにより本格的なキャリアをスタートさせた彼は順調にレコーディングを重ねていく。レーベル、シー・ゲット・アップ・アンド・スカンク(She Get Up And Skank)からリリースされた'Bad Boy'は大きな話題となり、この曲によって彼の知名度、キャリアは一気に加速していった。

楽曲製作を共に行い、親しい友人でもあるオジー・トーマス(Ossie Thomas)と共に共同運営していたレーベル、ブラック・ソリダリティー(Black Solidarity)にも特筆すべき重要なヒット曲を残している。トリスタン&トニー(Triston & Tony)でクレジットされた'A Class Girl'は印象的なホーンとリズミカルな掛け合いが素晴らしい代表作となり、更にレゲエ・リスナーに大きな印象を与える楽曲となったのが屈強なワン・ドロップ・リズムに乗ったハーブ・マン・アンセム'Spliff Tail'であった。

これらの楽曲の成功がきっかけとなり、彼はプロデューサー、ジャー・トーマス(Jah Thomas)の元で活動するようになった。イギリス滞在中にトリスタン・パーマーの噂を聞きつけたジャー・トーマスと組んで、キャリア最高傑作、'Entertainment'を製作、この曲にはトリスタン・パーマーが寝ている所にジャー・トーマスが押しかけ、意味も分からずスタジオに連れて行かれて録音したという逸話が残っている。スタジオに着くまでリズムすら知らされておらず、ほぼ即興というスタイルで録音、リリックをまとめたのはジャー・トーマスであった。その後も多くの録音機会に恵まれた彼は、ユーモアとオリジナリティに溢れた'Joker Smoker'、1982年には'Darling When'、'If You Knew Baby'、'Rub A Dub Session'でチャート上位入りを果たす。

1983年にはニッカー・スマート(Nicker Smart)とのコンビネーションで'My False Preacher'、ランキン・ジョー(Ranking Joe)との'I'm Leaving'、更に'Woman Woman'、'Undying Love'、Buy Out The Bar'、No Shot No Fire'、'Folly Ranking'、'It's Not What You Say'といったヒットを輩出した。1985年になるとプロジェクト、'Music Is Life'にフレディー・マクレガー(Freddie McGregor)、ムタバルーカ(Mutabaruka)、グレゴリー・アイザックス(Gregory Isaacs)、サード・ワールド(Third World)、スティール・パルス(Steel Pulse)、エディ・フィッツロイ(Edi Fitzroy)と参加。'Land Of Africa'をリリースした。

彼の人気は80年代を通して続き、パンツ(Pants)とカストロ・ブラウン(Castro Brown)のニュー・ネーム(New Name)やバニー・ジェミナイ(Bunny Gemini)のプロデュースでもヒットを放っている。90年代にはデニス・ブラウン(Dennis Brown)とビーニ・マン(Beenie Man)のコンビで'Three Against The War'を発表、現在はスター・クリエーション・ミュージック(Star Creation Music)という自身のスタジオを経営している。

2008/12/26 掲載　（2013/11/28 更新）