Gyptian(ジプシャン)Text by Dub Store Sound Inc.
幼少の頃から教会の聖歌隊で音楽を学び、その透き通る美声で自身を表現するラスタ・シンガー。ポジティブなメッセージと胸に突き刺さる美しいメロディーでリスナーから大きな支持を集めている。
Gyptian
本名 |
Windel Beneto Edwards |
出生 |
1983年 |
出身地 |
ジャマイカ セント・アンドリュー |
透き通る美声を武器に自身を表現するラスタ・シンガー、ジプシャン(Gyptian)。ポジティブなメッセージと胸に突き刺さる美しいメロディーでリスナーから大きな支持を集めている。
1983年、彼はラスタファリアンの父とクリスチャンの母の間に生まれ、7歳から教会で歌い始める。教会の聖歌隊に参加する傍ら、夜は父のサウンド・システムでマイクを握りシンガーとしてのスキルを磨いていった。彼の音楽的才能を感じ取った両親は家族でポートモアへと移り住み、Iウェイン(I Wayne)のキャリアを手助けしたMr.ウォングと出会うことになる。ジプシャンはMr.ウォング(Mr. Wong)と伝説的バンド、ソウル・シンジケート(Soul Syndicate)を率いたアール・チナ・スミス(Earl Chinna Smith)の指導の元メキメキと実力を付けていった。
2004年はジプシャンにとって大きな転機となった。ポートモアで行われたアーティスト・コンペティションで見事優勝を果たし、年末恒例の野外フェスティバルであるStingへの出場権を獲得する。
こうして確実に階段を上って来たジプシャンは、翌2005年のファースト・シングル'Serious Time'で一気にブレイクを果たす。この楽曲はカルチュラル・ブーム全盛期においても一際輝きを放ち、ナイヤビンギ調のリズムと優しいメロディ、透き通るファルセットで大ヒットを記録した。
その後も自身のスタイルを崩すこと無く、母に捧げたメッセージ・ソング'Mama Don't Cry'、'Beng Beng'、'Beautiful Lady'、'My Fadah Say'といったヒット・シングルを発表。「My Name Is Gyptian」、「I Can Feel Your Pain」という2枚のアルバムも発表している。
2009/11/05 掲載 (2013/12/03 更新)