Greensleeves(グリーンスリーブス)Text by Dub Store Sound Inc.
イギリスを代表する老舗レーベル、その膨大な傑作盤のリリースはレゲエからダンスホールまでと幅が広く現代のレゲエ界をリードする。
Greensleeves
設立 |
1975年 |
設立地 |
イギリス 西ロンドン ミドルセックス |
設立者 |
Chris Cracknell |
プロデューサー |
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関連アーティスト |
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関連レーベル |
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1975年ロンドンのウェスト・イーリングでレコードショップとして始まり、レーベルの歴史を通じて様々な作品をライセンス、発表した。1977年、シェパーズ・ブッシュに移転、以降は西ロンドンのミドルセックスに拠点を構えた。現在ではVPレコーズ(VP Records)に買収され傘下となっているが、以前はイギリスを代表するレゲエ・レコード・レーベルにまで発展した。
オールディーズから最新曲までを扱うカタログは幅広く、現在までに有名プロデューサーとDr.アリマンタード(Dr. Alimantado)、イーク・ア・マウス(Eek A Mouse)、イエローマン(Yellowman)、グレゴリー・アイザック(Gregory Isaacs)、デニス・ブラウン(Dennis Brown)、エレファント・マン(Elephant Man)、ヴァイブス・カーテル(Vybz Kartel)など数え切れないほどののアーティストをプロデュース、400を超えるアルバム・タイトルをリリースしている。
グリーンスリーヴス(Greensleeves)の記念すべき初リリースはレゲエ・レギュラーズ(Reggae Regular's)の'Where Is Jah'とドクター・アリマンタードの'Born For A Purpose'である。その後に発表されたドクター・アリマンタードのコンピレーション・アルバム、「Best Dressed Chicken In Town」はレーベルを代表する作品として知られている。
トニー・マクデーモット(Tony Mcdermmott)のデザインしたロゴもシーンで定着し、シーンで影響力を持つようになったグリーンスリーヴスは様々な作品をライセンス、ヘンリー・ジュンジョ・ロウズ(Henry 'Junjo' Laws)のヴォルケーノ(Volcano)やフーキム・ブラザーズ(Hookim Brothers)のチャンネル・ワン(Channel One)、プリンス・ジャミー(Lloyd James)、サイエンティスト(Scientist)等の音源をリリースしていった。
1986年にはティッパ・アイリー(Tippa Irie)の'Hello Darling'がUKチャートでトップ30入りを果たし、更にクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)&ジェネラル・セイント(General Saint)は'Stop That Train'によって商業的成功を収めた。
80年代中期にはヒュー・マンデル(Hugh Mundell)、バーニング・スピア(Burning Spear)、ヤビー・ユー(Yabby U)の再パッケージ化を行う傍ら、イーク・ア・マウス、ジョジー・ウェルズ(Josey Wales)、ジュニア・リード(Junior Reid)、イエローマン)等の若手アーティストも手掛けた。デジタル革命にもしっかりと反応し、ウェイン・スミス(Wayne Smith)の'Under Mi Sleng Teng'、グレゴリー・アイザックスの'Rumours'もリリース。後者は1988年最も売れたレゲエのレコードとなった。
その後もシャバ・ランクス(Shabba Ranks)、ココ・ティー(Cocoa Tea)、パパ・サン(Papa San)等の作品をリリース。シャギー(Shaggy)の'Oh Carolina'、ビーニ・マン(Beenie Man)の'Who Am I'、ミスター・ヴェガス(Mr Vegas)の'Heads High'といった大ヒット曲もリリースした。
2000年にはニューヨークにも拠点を設立した国際的レーベルになり、25年記念として多くの再発をリリースした。また、多くのプロダクション・レーベルと提携しリリースされる「Greensleeves Rhythm Album」は人気を誇るシリーズとして知られる。2006年3月、グリーンスリーヴスはゼスト・グループ(Zest Group)に売却されたが、現在も今までと同じ運営が行われている。
2009/11/18 掲載 (2014/04/16 更新)