エクスターミネーター(Xterminator)はマーシャ・グリフィス(Marcia Griffiths)、べレス・ハモンド(Beres Hammond)、ココ・ティー(Cocoa Tea)、フレディ・マクレガー(Freddie McGregor)といった実力派シンガーのプロデュースを皮切りに、才能ある若手の発掘にも心血を注いだ。中でもシズラ(Sizzla)やルチアーノ(Luciano)といったアーティストの才能を開花させたことは、レーベル最大の功績と言えるであろう。シズラ(Sizzla)、ルチアーノ(Luciano)は共に、怒涛の勢いでヒットを連発。現在まで続く華々しいキャリアの基盤をこのエクスターミネーター(Xterminator)で築いた。稀代のラスタ・メッセンジャー、シズラ(Sizzla)は'Praise Ye Jah'、'Taking Over'、'Did You Ever'といった楽曲で、まだ荒削りながら滾る様な熱いチャントを聴かせ、カリスマ的な影響力を持った。一方のルチアーノ(Luciano)もその崇高なラスタの精神を表現し、力強い楽曲を発表していった。'Sweep Over My Soul'、'Ulterior Motive'、'It's Me Again Jah'等はその熱いメッセージを持ってシーンに受け入れられ、レーベルを代表する楽曲となった。
その後も'In This Together'の一連での大ヒットやタービュランス(Turbulence)、ルータン・ファイア(Lutan Fyah)、アビジャー(Abijah)、チェジデック(Chezidek)といった有能なラスタ・アーティストを手掛け、その活躍は目覚しい。今後もどんな展開を見せるのか注目のレーベルである。