Solomonic(ソロモニック)Text by Dub Store Sound Inc.
伝説のオリジナル・ウェイラーズ、バニー・ウェイラー(Bunny Wailer)によって設立されたレーベル。
Solomonic
設立 |
1974年 |
設立地 |
ジャマイカ キングストン |
主要スタジオ |
Aquarius Channel One Dynamic Harry J Mixing Lab Randys |
設立者 |
Neville O'Riley Livingston |
プロデューサー |
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エンジニア |
Carl Pittersson Chris Blackwell David Hamilton David Rowe Junior Edwards Karl Toppin Lancelot McKenzie Soljie Sylvan Morris |
関連アーティスト |
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関連レーベル |
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伝説のオリジナル・ウェイラーズ(Wailers)、バニー・ウェイラー(Bunny Wailer)によって設立されたレーベル。敬虔なラスタファリアンとして知られる彼のレーベルはソロモニック(Solomonic)と名付けられ、ここから彼の革新的な音楽は発表されていったのである。
スタジオ・ワン(Studio One)、ウェイルン・ソウルム(|Wail'N Soul'M)、アップセッター(Upsetter)という活動期を通し、最も成熟していたと言われるバニー・ウェイラー。彼は'Sunday Morning'、'He Who Feels It Knows It'、'Let Him Go'といった楽曲で素晴らしいテナーを聴かせ、最高傑作という呼び声の高い'Dreamland'ではアフリカ帰還を美しく歌い上げた。この作品から彼のラスタ信仰がはっきりと表面化していったと言えるだろう。
ウェイラーズがアイランド(Island)と契約を交わし、自身のレーベルであるソロモニックを立ち上げるとソロモニックはバニー・ウェイラーにとって新たな方向性を切り開き、自身の高い精神性を表現する場となった。
その第1弾として発表された最高に美しいラブソング、'Searching For Love'を皮切りに、これまでボブ・マーリー(Bob Marley)、ピーター・トッシュ(Peter Tosh)の影に隠れていたカリスマ性が一気に姿を現すと続く'Bide Up'ではより深く、感情的なメッセージを聴かせた。
ファースト・ソロ・アルバムとなった「Blackheart Man」は彼の個性が強烈に表れた作品となった。ソロ・アルバムとは言ってもボブ・マーリー、ピーター・トッシュ、アストン・ファミリーマン・バレット(Aston Familyman Barrett)といったウェイラーズの面々ががっちりと脇を固めている。バニーは続く「Protest」、「Struggle」、「I And I Fathers House」といったアルバムを通してもその柔軟で先見性をもった音楽を表現していった。
80年代に差し掛かるとより実験的で非常に攻撃的な'Rise & Shine'を発表。ウェイラーズのメンバー中最も思慮深く、精神的な印象が強かったバニーだが、ダンスホール期を迎えよりその創造性を研ぎ澄ませていくのである。
80年代以降は 'Cool Runnings'、'Rule Dancehall'、といった楽曲を筆頭に、アルバム「Rock 'N' Groove」等ルーツとダンスホール、更にファンクやラップ等も取り入れた作品を発表している。
2009/09/22 掲載 (2014/04/16 更新)