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トップ特集・オリジナルコンテンツアーティスト名鑑Marcia Griffiths
アーティスト特集
Marcia Griffiths(マーシャ・グリフィス)Text by Harry Hawks
レゲエにおいて女性シンガーは希少であるが成功を収めた女性シンガーとなるとさらに希少である...マーシャ・グリフィスはこれまでにジャマイカで最も成功した女性シンガー、そして疑うまでもないがジャマイカン・ミュージックのファースト・レディである。
Marcia Griffiths
本名 Marcia Llyneth Griffiths
出生 1949年11月23日
出身地 ジャマイカ キングストン 
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マーシャ・グリフィス(Marcia Griffiths)のキャリア全体はインスピレーションに溢れ、レゲエ・ミュージックが聴かれ続ける限り彼女の質の高い作品はすたれることなく、一つの模範として彼女の足跡を追い続けているすべての者たちから確固たる評価を得ている。

マーシャ・リネス・グリフィス(Marcia Llyneth Griffiths)は1949年11月23日に生まれ "音楽、愛、誠意にあふれた故郷"と呼ばれるジャマイカのキングストンで育ち、幼い少女だったとき教会の聖歌隊に入隊し、聖書の一節を歌ったり朗読したりして近所の人々楽しませていた。バイロン・リー(Byron Lee)のために録音した'Wide Awake In A Dream'、'There's Always Sunshine'などのヒット曲で60年代の初期に大いなる成功を収めたブルース・バスターズ(Blues Busters)のフィリップ'ボージー'ジェームス(Phillip 'Boasie' James)の知人が彼女の近所にいた。若きマーシャに感激したフィリップは彼女を1964年の春にバイロン・リーに紹介し、それからまもなく彼女はキングストンのカリブ・シアターで行われた"バイロン・リー・イースター・ショー"に出演、カルラ・トーマス(Carla Thomas)の'No Time To Lose'を歌いプロ・デビューを果たした。同じ夜、彼女はJBCテレビに出演しナンシー・ウィルソン(Nancy Wilson)の曲を2曲歌い、バイロン・リーのマネージャーであるロニー・ナスレイラ(Ronnie Nasralla)とスタジオ・ワン(Studio One)を運営するクレメント'コクソン'ドッド(CS Dodd)との間で彼女の争奪戦が行われた。レコーディング契約の際マーシャは若すぎたため父親のサインを必要とし、以前からコクソンのダウン・ビート・サウンド・システム(Down Beat Sound System)を知っていた彼女の父親はスタジオ・ワンと契約すべきだと決めた。

彼女は未成年だったため彼女の父親または母親がマーシャのレコーディング・セッションとショーに同行したという。ボブ・アンディ(Bob Andy)もまたマーシャに対して特別な興味を示した。ボブがパラゴンズ(Paragons)のオリジナル・メンバーとして彼らの近所である西キングストンでリハーサルをしていた時にマーシャは覚えていて、そして今や彼はスタジオ・ワンのソロの歌い手、作曲家としての地位を確立していた。彼は彼女を指導し身を守り、そして2人の関係はコンビとしての関係を築き始めた。マーシャは自身のキャリアのその時期に彼に出会えたことがとても幸運だったと考え、彼の理解と男性が優位を占めるキングストンの音楽ビジネスでの彼の経験は彼女にとって計り知れないほどの貴重なものとなった。

マーシャにとって初のブレントフォード・ロードでの録音は1967年、イギリスでコクソン(Coxsone)からリリースされたザ・サマーテイアーズ(The Summertairs)名義でボブ・マーリー(Bob Marley)とのデュエット曲'Oh! My Darling'を含むスロー・テンポなバラードだった。1968年、今なおダンス・フロアーを埋め尽くすほどの不朽の人気を誇る曲であるジャッキー・ミットゥー(Jackie Mittoo)の活気に満ちたロックステディをレゲエにリメイクした'Feel Like Jumping'で彼女は初のヒットを勝ち取った。この曲に続き'Truly'、'Tell Me Now'、'Melody Life'など一連の名曲とボブ・アンディとの愛らしく、心を揺れ動かす'Always Together'を発表した。マーシャはドッド氏と過ごした時間を惜しみなく称え、スタジオ・ワンで時間を過ごした他のアーティストたちがそうだったように彼女もスタジオ・ワンを自分にとっての"音楽大学"と感じていた。このレーベルに残した彼女の最高級の楽曲はアルバム「Marcia Griffiths At Studio One」で聴くことができる。

それから彼女はボブ・アンディと共に期待の若手プロデューサーであったハリー'ハリーJ'ジョンソン(Harry Johnson)のために'Young Gifted & Black'を録音。ジョニー・アーシー(Johnny Arthey)のストリング・アレンジメントを加えイギリスのトロージャン(Trojan)からリリースされたこの曲は1970年3月のイギリス海外チャートにおいて5位まで上り詰めた。ボブとマーシャはこのレコードのプロモーションのためにロンドンを訪れ、その後イギリスとヨーロッパをツアーした。その次の楽曲'Pied Piper'は翌年の夏のイギリス海外チャートで11位に到達。2人はCBSと契約を結んだが不運なことに当時レゲエ・ミュージック、またレゲエ・アーティストの管理や売込みが出来る者はおらず、これ以上のクロス・オーバーのヒットに恵まれず彼らの関係が長く続くことはなかった。

その後2人は別々の道を歩み、伝説的だが未だに正当な評価は得ていないロイド'チャーマーズ'タイレル(Lloyd 'Charmars' Tyrell)プロデュースによるアルバム「Sweet Bitter Love」でマーシャは1974年にソロ活動を再開した。その年の暮れマーシャは親しかった女性ヴォーカリストのリタ・マーリー(Rita Marley)とジュディ・モワット(Judy Mowatt)に彼女のショーでハーモニーを担当して欲しいと誘った。そのトリオのことを聞きつけたボブ・マーリーはグループを抜けたバニー・ウェイラー(Bunny Wailer)とピーター・トッシュ(Peter Tosh)の代わりにザ・ウェイラーズ(Wailers)として、ハーモニーを歌わないかとたずねた。このグループがジャマイカのはつらつとした音を世界に届けた1974年から1981年の間マーシャはボブ・マーリーのアイ・スリーズ(I Threes)の一人として歌った。彼女たちの"ボブ・マーリー伝説"への貢献は計り知れず、今日に至ってもなおボブ、リタ、ジュディのことを考えない日はないとマーシャは語った。

マーシャは世界ツアーとボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズのレコーディング・セッションの合間にハイ・ノート(High Note)を運営するソニア・ポッティンジャー(Sonia Pottinger)のために録音する時間を見つけたことにより素晴らしい出来栄えの2つのアルバム「Naturally」、「Steppin'」につながり、その中に含まれる彼女なりに解釈した'Dreamland'や躍動感あふれる'Steppin' Out Of Babylon'そして自身の感情を表した'Peaceful Woman'などのシングル曲はレゲエというこのジャンルにおいて名曲として正当に評価されている。1977年発表の「Kemar(またはReally Together)」でボブ・アンディとのコンビを再結成した。1981年にはバニー・ウェイラーのソロモニック(Solomonic)においてアルバムが作れるほどの曲を録音したが、そのときのセッションはシングルのみで多数発表された。1982年'Electric Boogie'はジャマイカで1位を記録し世界中でセンセーションを起こした、人々が一列に並び踊るライン・ダンス"The Electric Slide"と共にアメリカにおいて爆発的なヒットを飛ばした。ペントハウス・レコーズ(Penthouse)の経営者ドノヴァン・ジャーメイン(Donovan Germain)とチームを組んだときに "偉大なる才能を持った女性"と称された彼女の評価は確かなものとなった。ジャーメインが彼女に与えた素晴らしい提案はソロでの録音のみならず、人気の高まっていたディージェイ、ブジュ・バントン(Buju Banton)、カッティー・ランクス(Cutty Ranks)、トニー・レベル(Tony Rebel)などと組ませコンビネーション・スタイルで録音させたことだった。その結果ミキシングし調和の取れたボブ・アンディの予言的な曲'Fire Burning'とその曲のリズム"Feeling Soul"を使用した曲を含むヒット・シングルが多数生まれ、最終的に1993年に発表された素晴らしいアルバム「Indomitable」に結びついた。

1994年にマーシャ・グリフィスはジャマイカ政府から彼女の卓越した音楽を称えられ国民栄誉賞を受賞した。ソロ・アーティストまたはザ・ウェイラーズ・バンド(Wailers Band)の一員としてとしてレコーディングとツアーを続け、時折ボブ・アンディと共にリバイバル・ショーを行いこの先も末永く音楽を作り続けていく予定である。
2019/06/14 掲載
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