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トップ特集・オリジナルコンテンツアーティスト名鑑Gaylads
アーティスト特集
Gaylads(ゲイラッズ)Text by Harry Hawks
60年代から70年代初頭における最重要ヴォーカル・グループの1つ...
Gaylads
メンバー Harris Seaton
Winston Delano Stewart
Maurice Roberts
活動期間 1963年 ~
結成地 ジャマイカ キングストン 
関連アーティスト
1945年9月3日キングストン生まれのハリス'BB'シートン(Harris 'BBまたはBibby' Seaton)、1947年1月5日にキングストンで生まれたウィンストン・デラノ・ステュワート(Winston Delano Stewart)、そして1945年7月2日キングストン生まれのモーリス・ロバーツ(Maurice Roberts)からなるゲイラッズ(The Gaylads)は絶大なる人気を誇っただけでなく、非常に強い影響力も持ち合わせていた。その当時の歴史をかき集めるのは困難なことだが理解することはさらに難しい。回顧的に記されたレゲエの音楽史からどうしてかこぼれてしまったジャマイカ人アーティストとミュージシャンたちは多いように見える。世界がこの音楽に注目する以前に彼らの全盛期が過ぎてしまったため、彼らの名前のほとんどは忘れさられてしまった。熱烈なファンか音楽学者のみがこの音楽の成長に多大に貢献した彼らを知っているのだ...

「スーパースターと呼ぶにふさわしいグループはゲイラッズ以外にそういない」ロル・ケーン・ハニーセット(Lol Cane-Honeysett)―トロージャン・レコーズ(Trojan Records)

60年代初頭、ハリス・シートン(BB Seaton)とウィンストン・ステュワートはクレメント'コクソン'ドッド(CS Dodd)のオール・スターズ(All Stars)、Dダーリン(D Darling)、ローランド・アンド・ポーウィ(Roland & Powie)やワールディスク(Worldisc)にソロの録音を残し、ウィンストンはリズム・エーシズ(The Rhythm Aces)とも曲を残していた。当時ヒッグス・アンド・ウィルソン(Higgs & Wilson)、アルトン・アンド・エディ(Alton & Eddy)のようなヴォーカル・デュオは注目の的で1962年デラノとBBも同じようにウィンストン・アンド・ビビー(Winston & Bibby)として活動していた。その翌年モーリス・ロバーツが加わりゲイラッズがスタートした。

このトリオは瞬く間に成功するも、白熱するスカのビートはヴォーカルの器用さや微妙なハーモニーには必ずしも適しているとはいえなかった。1966年、整然としたロックステディ・ビートの到来で彼らは花を咲かせ非常に洗練されたヴォーカル・アレンジメントを加えた録音を始めた。'Love Me With All Your Heart'、'Peculiar Man'、'Red Rose'を含むロックステディの名曲は全て桁外れな成功を収め、1967年にリリースされた彼らの申し分のないデビュー・アルバム「Soul Beat」にフィーチャーされた。また立て続けにリリースされた伝統曲とカリプソを混ぜたLP「Sunshine Is Golden」は'Sounds Of Africa'を除いて見た目も内容もあたかも旅行者市場向けに作られたようなアルバムだった。さらに'Africa'とタイトルを変えスタジオ・ワン(Studio One)からリリースされたシングルはロックステディでありながらラスタファリアンにインスピレーションを受け、このテーマが"人気もしくは有益"になる遥か前にアフリカ回帰を訴えた力作だった。

「モーリス、ハリス、ウィンストンのコンビネーションの多様さは明白だった。伝統曲、ポップ、ロックステディと全てのジャンルにおいてヒットしたが"ゲイラッズ"にとってこれは極々自然なことのように見えてしまう」アルバム「Soul Beat」のライナーノーツより

1967年も終盤に差し掛かった頃ゲイラッズはソニア・ポッティンジャー(Sonia Pottinger)のハイ・ノート(High Note)で録音し、レインボー(Rainbow)というレーベルからリリースされた'It's Hard To Confess'はメジャー・ヒットとなり、それに続いた'ABC Rocksteady'は同じくポッティンジャーのレーベルであるゲイ・フィート(Gay Feet)からリリースされた。WIRLのために録音した'Joy In The Morning'もまた大ヒットとなり世界中のリバイバル・ダンスで永遠にプレイされるジャマイカを代表する一曲となった。同年、独立と自分たちで何かをしたいという思いに駆られゲイラッズはアーティスト仲間のケン・ブース(Ken Boothe)、メロディアンズ(The Melodians)、デルロイ・ウィルソン(Delroy Wilson)らと共にレーベル、リンクス(Links)を旗揚げした。このレーベルの極上ともいえるリリースにはゲイラッズの'Looking For A Girl'やケン・ブースの'Can't You See'やメロディアンズの'It Comes And Goes'などが含まれる。

デラノ・ステュワートはトリオを脱退しソロ・キャリアを歩み始め、ミセス・ポッティンジャーとの数年間の活動は'Tell Me Baby'、'That's Life'、'Dance With Me'やアルバム「Stay A Little Bit Longer」などアーリー・レゲエの名曲を生みだした。BBとモーリスは'I Wear My Slanders'または'If You Don't Mind'を録音したリー'スクラッチ'ペリー(Lee Perry)を含む様々なプロデューサーと活動、1969年の終わりにはジミー・クリフ(Jimmy Cliff)、ケン・ブース、デスモンド・デッカー(Desmond Dekker)、メイタルズ(The Maytals)、メロディアンズ、パイオニアーズ(The Pioneers)、ボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイラーズ(Bob Marley And The Wailers)などが在籍しヒットを量産していたレスリー・コング(Leslie Kong)のレーベル、ビヴァリーズ(Beverleys)と契約をした。レスリー・コングの評判はねたまれるほどに高く、ゲイラッズは'There’s A Fire'、'My Jamaican Girl'、彼らのサード・アルバムのタイトルにもなった'Fire & Rain'などでチャートを賑わせた。レコーディングの3人目のヴォーカル・パートは2人の一時的なメンバー、ハワード・バレット(Howard Barrett)とリッキー・グラント(Ricky Grant)によって大半がまかなわれていた。

BBシートンはロイド・チャーマーズ(Lloyd Charmers)と共にレーベル、スプラッシュ(Splash)またマイクロン(Micron)のピート・ウィンストン(Pete Winston)共にソウル・ビート(Soul Beat)を設立し彼のコンシャス・マインズ(Conscious Minds)バンドが演奏を担当していた。彼はグループの脱退を決意しソウル・ビートの運営に力を入れた。モーリス・ロバーツが残ったゲイラッズにはランデル(Randell)、ホープトン・サクスター(Hopeton Thaxter)兄弟が加わった。彼らはバンドの名前を"Gayladds"と変え、その後パルサムス(Psalms)、最終的にはバニー・ウェイラー(Bunny Wailer)のバッキング・ヴォーカルに定着するまでになった。BBはソロ・シンガーとしてコンシャス・マインズと共にパフォーマンス、レコーディングを行い、ジャマイカ人ミュージシャンたちの著作権保護活動に尽力した。

1991年ドッド氏はキングストンとモンテゴ・ベイで"1956 to 1911 The Beat Goes On"と題され、スタジオ・ワンで活動した数々のアーティストたちをラインナップした2つの大規模なコンサートで35年に及ぶミュージック・ビジネスを祝った。BBシートンとデラノ・ステュワートは歴史に名を刻むこのコンサートでウィンストン・アンド・ビビーとして再結成し、その2年後キングストンで行われた"Rock Steady Reunion"でモーリス・ロバーツも加わり四半世紀ぶりに1つとなった。
2017/10/04 掲載
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