Collins Down Beat（コリンズ・ダウン・ビート）Text by Dub Store Sound Inc.
1950年代、C.C.コリンズことチャールズ・コンスタンティン・コリンズによって設立、運営されたレーベル。彼の作品はその希少価値とクオリティの高さで、伝説として語り継がれる。
Collins Down Beat
| 設立地 | イギリス |
| 主要スタジオ | Dynamic Randys Studio One |
| 設立者 | Charles Constantine Collins |
| プロデューサー | |
| 関連アーティスト |
C.C.コリンズは1957年に渡英する前のおよそ3年間、キングストン・グリーンウィッチ・タウン13番地にサー・コリンズ・ダウン・ビート(Sir Collins Down Beat)サウンドシステムを運営、自身がメイン・セレクター兼MCを務めた。彼のサウンドシステムはスタジオ・ワン(Studio One)のコクソン・ドッド(|producer|CS Dodd||)氏に多くを教わりながら製作され、これについてC.C.コリンズ自身、コクソン・ドッド氏からサウンドの色々な事を教わったとコメントしている。彼の作り上げたサウンドシステム・ボックスは後に多くのビッグ・サウンド・オーナーから制作を依頼されるほどにクオリティの高いものだったという。
その証拠に1957年の渡英後はロンドンのサウンド・オーナーたちが、彼等のサウンドシステム・ボックスをサー・コリンズ(Sir Collins)にこぞって注文していた程厚い信頼を得ていた。
サー・コリンズの音楽のキャリアを語るには信じられない程に多くの時間をさかのぼらなければならない。原点は彼の幼少期、トランペッターの父やシンガーの母、音楽家の兄等から日常的に伝達されていった。特に父は伝説的なトロンボーン奏者、ドン・ドラモンド(Don Drummond)等ともセッションをこなし、Alpha Boys Schoolではトランペットの教師を、更に伝説的カリプソバンド、コリンズ・ブラザーズ&エーシズ(Collins Brothers & Aces)を率いていたという音楽キャリアの持ち主であった。
また、祖父もトランペッターとしてその昔からジャマイカで活躍していたといわれ、その音楽稼業は今に至るまで150年以上続いている。
サー・コリンズは1957年に渡英してから、音楽プロデューサー、サウンド・オーナー、クラブ経営等、イギリスを拠点として多方面にて活躍しているにも関わらず、未だその多くは謎に包まれている。しかしその異端な表現力は、67/68年のダウンビート期、69年から72年位までの、実験的で、アバンギャルドな楽曲に垣間見ることが出来る。
1967年、バニー・リー・オール・スターズ(Bunny Lee All Stars)のリズムを使った、「Sir Collins Special/Lester Sterling '67」でレコード・プロデュース・デビューを飾ると、その後のレコーディングにはオーウェン・グレイ(Owen Gray)、エル・リコ(El Rico)ことリコ・ロドリゲス(Rico Rodriguez)、サッチ(Satch)、ボブ・スタッキー(Bob Stackie)、レスター・スターリング(Lester Sterling)、ユニークス(Uniques)、グレン・アダムス(Glen Adams)といったアーティストを起用した。
彼の作品は66/67年頃にジャマイカで作ったロックステディ音源を、ロンドンにある自分のスタジオにて、ヴォーカル録音やオ－バーダビングの作業を行い、UK盤としてリリースされた。ロックステディ期から70年代初期までは、主にダイナミック(Dynamic)、スタジオ・ワン、ランディーズ(Randys)スタジオで録音、へヴィーなサウンドに独特のミックスを駆使した楽曲が英国におけるジャマイカン・ミュージックの可能性を切り開いた。
現在もデューク・ヴィン(Duke Vin)氏等と共に、サウンドパイオニアとして君臨し続けている。
2009/09/15 掲載 （2014/04/16 更新）
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