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トップ特集・オリジナルコンテンツアーティスト名鑑Singing Melody
アーティスト特集
Singing Melody(シンギング・メロディー)Text by Dub Store Sound Inc.
80年代から活躍を続けるヴェテラン・シンガー。抜けるように伸びやかなその歌声は数多くのファンを惹き付けてやまない。カバー曲が多いのも特徴で、そのセンスには定評がある。
Singing Melody
本名 Everton Hardwire
出生 1967年11月23日
出身地 ジャマイカ  
関連アーティスト
80年代から現在に至るまで良質な作品を世に送り出しているヴェテラン・シンガー、シンギング・メロディー(Singing Melody)。抜ける様に爽やかで澄んだ歌声を武器に数々のヒットを生んだ正統派シンガーである。ルーキー・D(Lukie D)、スリラー・U(Thriller U)、シンギング・メロディー、トニー・カーティス(Tony Curtis)というジャマイカを代表するシンガー4人のイニシャルから取ったグループ、"LUST"としての活動でも知られている。

多くのアーティスト同様サウンド・システム出身であるシンギング・メロディーは、所属していたロマンティック・ストーン(Romantic Stone)で当初はディージェイを目指していた。ディージェイとして伸び悩んでいた彼だったが、友人の薦めもありシンガーに転向すると、その才能は一気に開花、メキメキと頭角を表していった。彼の声質は明らかにシンガー向きであったと言えるだろう。そんな彼を最初に売り出そうとしたプロデューサーはあのキング・タビー(King Tubby)である。キング・タビー(King Tubby)のレーベル、ファイヤーハウス(Firehouse)からリリースされた'Tie Me'はシンギング・メロディーの珍しいアウト・オブ・キー・スタイルを聴ける需要なレコードである。

キング・タビーの死後は、パリッシュ(Parish)、スティーリー・アンド・クリーヴィー(Steely & Clevie)、ジャミーズ(Jammys)、デジタルB(Digital B)といったレーベルから順調にリリースを重ね、ヒット曲にも恵まれる様になる。サーフェイス(Surface)のカバーである'Shower Me With Your Love'、ぺトゥラ・クラーク(Petula Clark)の'Groovy Kind Of Love'、アル・ジャロウ(Al Jarreau)の'In This Love Together'等のカバー曲が相次いでヒット、こうしたカバー物はシンギング・メロディーの代名詞となった。こういった名曲達は彼の透き通る様な美しい歌声によって新たに生まれ変わり、レゲエ・シーンでも大きな話題を呼んだ。

彼はディージェイとのコンビネーションでも素晴らしい楽曲を残した。スリラー・Uとのコンビネーション、'Say You Love Me'は特に人気の高いチューンである。跳ねるようなリズムに乗って展開される2人のパフォーマンスは、現在でもダンスホールを沸かし続けているクラシック・チューンだ。パリッシュからリリースしたジョー・マニックス(Joe Mannix)との'Who's That Man'もダンスホール・クラシック・ファンにはお馴染みのコレクターズ・アイテムである。

更にあの坂本九の名曲の日本語カバー、'Sayonara Tokyo'をタキオン(Tachyon)からリリースしており、こちらも味わい深い仕上がりとなっている。

スウィートなヴォーカル・チューンが多いアーティストであるが、ルーフ・インターナショナル(Roof International)からの'Dub Plate To Sound Boy'はタイトル通りの攻撃的なサウンド・チューンで、彼の違った一面を感じさせる興味深いレコードである。

2000年以降もそのスタンスは崩すこと無く、カバー曲を中心にヒットを生み出していった。中でもテイク・ザット(Take That)の'Back For Good'をカバーした、ファット・アイズ(Fat Eyes)からの'Want You Back'はここ日本でも大ヒット。強めのキックが効いたトラックはジャマイカのダンスホールのヴァイブを十分に感じさせる、素晴らしいダンスホール・ラヴァーズである。同年リリースされたデジタルBからの'Say What'も同じく大ヒット。美しいメロディーと爽やかなヴォーカルが素晴らしいストレートなこのラブ・ソングは、ボビー・デジタル(Bobby Dixon)によるロックステディー・リズム、'You Don't Care'に支えられたシンギング・メロディーの代表作である。

カバー曲が多いこともあるが、良くも悪くも癖の無いシンガーということが出来る。しかしそれが最大の魅力なのである。彼の澄んだ歌声は何の障害もなくまっすぐに響き、聴く者の心を掴んで離さない。ここ数年は目立ったヒットに恵まれていないが、デビューから20年余りたった現在でも現役で活躍を続ける息の長いアーティストであり、今後の活躍も期待される。
2008/04/29 掲載 (2011/07/26 更新)
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