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トップ特集・オリジナルコンテンツアーティスト名鑑Barrington Levy
アーティスト特集
Barrington Levy(バーリントン・リーヴィ)Text by Harry Hawks
エネルギーみなぎるパフォーマンスと生粋のサウンド・システム・ディージェイ、バーリントン・リーヴィは生のダンスホールの興奮をそのままレコードに録音したヴォーカリストの一人。
Barrington Levy
出生 1964年4月30日
出身地 ジャマイカ 西キングストン クラレンドン
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1970年代に大躍進を遂げたレゲエはその次の10年、もう一度大衆の支持を得るために戦い、影響を及ぼせるだけの音楽的で文化的な力があるということを再び主張をしなければならなかった。たくさんの評論家たちはその現象をつかの間の名声だと考え、レゲエのこれ以上の流行は無く、他は70年代中期の"黄金期"のまま永遠に留めておくべきだと感じていた。1981年5月のボブ・マーリー(Bob Marley)の悲劇的な死のあとに、評論家たちはみだりに"新しい"ボブ・マーリーを探し始めた。前途有望な多くのアーティストたちはそのポジションに置かれ、非現実的な期待にプレッシャーを感じる以前にキャリアを終えてさえいた。いつものレゲエ独自のやり方で、このタイプの売り込み方ではこの先生き残っていけないと気付き、レゲエは原点であるキングストンのダンスホールに戻った。そこでは今までのスターをプロデュースすることよりも、完全に新しいスタイルの音楽を新しいスターたちでプロデュースした。バーリントン・リーヴィ(Barrington Levy)はその中で特に輝きを放っていた一人だ。

1964年4月30日に西キングストンで生まれたバーリントンは1979年初期に15歳という若さとかわいらしさでレゲエ界に突如として現れる前はクラレンドン教区の田舎で育った。マイティ・マルティテューズ(Mighty Multitudes)の一員としてレコーディングを成功させ、ソロでの初ヒット曲、'A Yah We Deh'をヘンリー'ジュンジョ'ロウズ(Henry ’Junjo’ Lawes)とニューヨークを拠点に活動するハイマン'ジャー・ライフ'ライト(Hyman 'Jah Life' Wright)のために録音した。ジュンジョは以前はシンガーでありプロデューサーに転身し非常に高い評価を受けていたリンバル・トンプソン(Linval Thompson)にビジネスの手ほどきを受けていた。その後の'Collie Weed'、'Looking My Love'、'Shine Eye Gal'等のヒット曲は間髪を開けずに発表された。これらのレコードは驚くべき数のヒット曲が生まれる前触れで、バーリントン、ジュンジョ、ルーツ・ラディックス(Roots Radics)の新しいパートナーシップはレゲエを完全に異なる方向に動かし始めた。

"ダンスホール"リズムのオリジネーター、ルーツ・ラディックスは当初、何人ものプロデューサーのためにセッション・バンドとして活動していた。ザ・モーウェルズ(Morwells)のリズム・ギターリスト、エリック'ビンギー・バニー'レイモント(Eric 'Bingy Bunny' Lamont)とベース・ギターリストのエロール'フラバ'ホルト(Errol 'Flabba' Holt)がバンドを結成し、キーボードにワイクリフ'スティーリー'ジョンソン(Wycliffe 'Steely' Johnson)を、ドラムにリンカーン'スタイル'スコット(Lincoln 'Style' Scott)を加えた。スタイルは軍隊に服していたときにドラムの叩き方を習い、洗練されたラディックスのビートは当時の訓練の賜物である。ギターにノエル'ソエル'ベイリー(Noel 'Sowell' Bailey)とドワイト・ピンクニー(Dwight Pinkney)を、さらに大ベテランキーボード奏者のグラッドストーン'グラディ'アンダーソン(Gladstone Anderson)を加え攻撃的な演奏を完璧にさせた。彼らは70年代のルーツを基としたレゲエのイメージを取り払う役目を荷い、彼らの飾り気のないアプローチは80年代中期に訪れるデジタルの波のための道を作った。

ジュンジョはマックスフィールド・アベニューにあるチャンネル・ワン(Channel One)でルーツ・ラディックスと共にリズムを制作したのち、ヴォーカル取りとミキシングをするためにドロミリー・アベニューにあるキング・タビー(King Tubby)のスタジオに移った。彼は最初に音のコントロール役にプリンス・ジャミー(Lloyd James)を雇ったが、彼はすぐにタビーのテレビ・セットとアンプの修理見習いとして働き始めたばかりの若いエンジニア、オヴァートン・ブラウン(Overton Browne)と親密な仕事関係を築き始める。彼のミキシング・ボードのスキルはサイエンティスト(Scientist)という異名を生み、彼が成功を手にする人間ということは明らかだった。

同年にジュンジョは西ロンドンのグリーンスリーブス・レコーズ(Greensleeves)と長く有益的な関係を始め、彼の優れたプロダクションの腕前を披露し、バーリントン・リーヴィ、ルーツ・ラディックス、そしてサイエンティストの優れたエンジニア力を世界中のオーディエンスに知らしめた。何枚もの7インチと12インチのヒット曲のリリースによりジャマイカとイギリスを制覇した彼らはその成功を強固に、また永続する必要があり、そしてこの親密な仕事関係によりバーリントンのヒット曲が迅速に世界中で入手できるということを保証した。バーリントンのデビュー・アルバム「English Man」と次作の「Robin Hood」は制作に関わった全ての者にとって重要な作品となった。

「ロンドンに渡り、帰国し、チャンネル・ワンで"English Man"というLPを作った。それから"Robin Hood"を手がけた...ダンス・ホール・スタイルは本当にいいヴァイブスだ。毎日、新しいスタイルを創作できるチャンスがある。それがダンスホール・スタイルだ」とバーリントンは言う。

更なる成功を手にした彼はジュンジョと続けて'Prison Oval Rock'等のスマッシュ・ヒットを録音、また彼は様々なプロデューサーたちとレコーディングをし、ジョージ・パン(George Phang)のパワー・ハウス(Power House)からリリースした'Money Move'はバーリントンのキャリアの中での最大のヒットの一つになった。チャンネル・ワンのジョー・ジョー・フーキム(Joseph Hookim)のために録音し、ヒット・バウンド(Hit Bound)からリリースされた、スリリングな気分にさせる7インチ・シングル'Dances Are Changing'は変化していく"ダンス"の成り行きをうまくまとめた曲だったが、ジュンジョのために、思い悩んだ気持ちを歌った'Hammer'や、ジョー・ジョーのための'The Winner'はダンスホール・スタイルの中に深く自己をかえりみるような一面を見せた。1984年のイギリス・レゲエ・アワードにおいて、ベスト男性歌手賞を受賞したのち、彼は活動拠点をロンドンに変え、彼は"メロー・カナリア(Mellow Canary)"と呼ばれ、Uロイ(U Roy)のスターガフ・サウンド(Sturgav Sound)のセレクターだったポール'ジャー・スクリュー'ラブ(Paul 'Jah Screw' Love)と仕事を始めた。スクリューはバーリントンを異なった方向性に向かわせる手助けをし、スクリューのレーベル、イギリスのタイム・ワン(Time One)とジャマイカのサンダー・ボルト(Thunder Bolt)からリリースした'Under Mi Sensi'と'Here I Come'は絶大なるクロスオーバー・ヒットになり、バーリントンの音楽をメインストリームに定着させた。

ソロでの才能を生かし、またはディージェイとのコンビネーションなどでレコーディングを続け、バーリントンのヒット曲のリリースは止まるところを知らなかった。恐れ多きバウンティ・キラー(Bounty Killer)とのコンビネーション曲'Living Dangerously'は1996年にジャマイカで最も売れたレコードである。再びクラレンドンに帰郷した彼は自治体と親密に関わり、地元のシーンの裏側で平穏に仕事をし、クリケット・チームの設立や様々なチャリティー事業の企画を試みた。彼は世界中の数え切れないファンのためにツアーとレコーディングを続け、思い通りにキャリアをすすめ、皆のうらやむ地位にいる。

長期に渡る成功を満喫している数少ないダンス・ホールのヴォーカリストであるバーリントンの長いキャリアは60年代、70年代の伝説的なジャマイカの歌手たちの偉業と共鳴し、才能と実質により定着したいつの時代も人気があるアーティストとして彼は堂々と立っている。彼の音楽はいつも成長を続け、上達し、"10代のレゲエ・スター"だった彼はジャマイカ最高の歌手の一人としての地位以上のものを得た。まさにブロードウェイよりも広く。
2018/06/06 掲載
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