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トップ特集・オリジナルコンテンツアーティスト名鑑Earl Sixteen
アーティスト特集
Earl Sixteen(アール・シックスティーン)Text by Harry Hawks
アール'シックスティーン'デイリーはレゲエ"音楽"だけでなく、その中に含まれるメッセージについても歌うことをやめないアーティストである。
Earl Sixteen
本名 Earl Daley
出生 1958年
出身地 ジャマイカ キングストン 
ジャマイカ音楽は50年以上の歴史の中でしばしば新しいアーティストと彼らのゆるぎない決意を無駄にしてきたと言われている。アール'シックスティーン'デイリー(Earl Sixteen)は長きにわたり栄光の道を歩いているジャマイカ人アーティストの一人であり、彼の輝かしいキャリアはそれを明らかに不確かなものであると証明している。

1958年にジャマイカのキングストンで生まれたアール・デイリー(Earl Daley)は街の西部で育ち、自作のギターを弾く父親を聴き彼は音楽に触れていった。アールは地元の教会で定期的に歌い始め、それからジェミナイ(Gemini)、ヴァーゴ(Virgo)、ウィンストン・ブレイク(Winston Blake)のメリトーン(Merritone)などのサウンド・システムを聴き始める。13歳になった彼はハーフ・ウェイ・ツリーにあるボヘミア・クラブ(Bohemia Club)で行われたタレント・ショーに出演しシャイ・ライツ(Chi-Lites)の'Peek A Boo'のカバーを披露。その夜の出場者はのちにタムリンズ(Tamlins)のリード・ヴォーカルになるジュニア・ムーア(Junior Moore)、のちのブラック・ユフル(Black Ufuru)のリード・ヴォーカル、マイケル・ローズ(Michael Rose)やジョイ・ホワイト(Joy White)などだったが、他の強豪たちを押しぬけ彼はコンテストに優勝したのだった。

その成功に後押しされ、アールはセント・アンドリュー・テクニカル・ハイスクールの友人たちと共にマイティ・ダイアモンズ(Mighty Diamonds)をモデルとするフレーミング・フォニックス(Flaming Phonics)を結成。地元の催し物やバーベキューなどで歌いグループの評判は上がってきたものの、アールはソロ・アーティストとして活動範囲を広げ、最初のシングル'Leggo Girl Off A Dat'をグローブ・インターナショナル(Globe International)のアルフォンソ・ベイリー(Alphonso Bailey)のために録音した。

ザ・フレーミング・フォニックスはスパニッシュ・タウンで行われたショーでザ・ボリス・ガーディナー・ハプニング(The Boris Gardiner Happening)と競演し、ボリスはアールを呼びだしリード・シンガーのオーディションを受けてみないかとたずねた。アールはティンガ・スチュワート(Tinga Stewart)脱退後の穴を埋め、学校を辞めバンドに入った。ザ・ボリス・ガーディナー・ハプニングは食事をしながらショーを楽しむキャバレー・スタイルのジャマイカの最新トップ・チューンを専門とし、ダンス・パーティ、ホテル、託児所、そして選挙運動などで演奏した。他のバンド・メンバーはアールに対してこんな「どうしてお前はどんどんでかくなるんだ?お前はいくつだ?」と冗談を言っていた。アールは「16(Sixteen)だ」と答え、それがもとで彼は"アール・シックスティーン"として知られるようになったのだった。

ボリスはアールにリー'スクラッチ'ペリー(Lee Perry)を紹介し、彼らはブラック・アーク(Black Ark)で3曲ほど録音し、その中の2曲、'Freedom'と'Cheating'はシングルでリリースされた。スクラッチとの仕事はアールのその後のキャリアを形成するほど影響を与えた。「スクラッチは最高のプロデューサーの一人」であり、数年後リー・ペリーの仲間であるセブン・リーブス・レコーズ(Seven Leaves Records)のトニー・オーウェンズ(Tony Owens)と共に'Phoenix Of Peace'を制作した。

アールは同級生だったウィンストン・マカヌフ(Winston McAnuff)とヒュー・マンデル(Hugh Mundell)と共にラスタファリズムに目覚め、このラスタになるという重大な決断のあと、彼の作品は心のふるさと、現実、そして精神などのテーマが彼の主題になっていった。ウィンストン・マカヌフは'Malcolm X'を作詞し、アールはその歌詞をジョー・ギブス(Joel Gibson)のために歌った。数ヵ月後、デニス・ブラウン(Dennis Brown)はジョー・ギブスとエロール・トンプソン(Errol Thompson)と共に彼の画期的なアルバムである「Vision」を制作するにあたりアールの声をガイド・ヴォーカルとして使用し、デニスはアールのリズム・トラックに乗せて歌った。'Malcolm X'は傑出したアルバムの傑出したトラックの一つになり、ザ・マイティー・トゥー(The Mighty Two)は彼らのレーベル、ベルモント(Belmont)からアールのオリジナル・ヴァージョンをリリースしたほどだった。ソロ・キャリアを重ねていくにつれ、アールはオーガスタス・パブロ(Augustus Pablo)、マイケル'マイキー・ドレッド'キャンベル(Michael Campbell)、ヘプトーンズ(Heptones)のアール・モーガン(Earl Morgan)、リンヴァル・トンプソン(Linval Thompson)、デリック・ハリオット(Derrick Harriott)、ザ・ローヤルズ(The Royals)のロイ・カズンズ(Roy Cousins)などキングストンの有名人たちのために名曲を歌い、ザ・スターガヴ(The Sturgav)/ロイ・シンボリック(Roy Symbolic)サウンド・システムの一員だったランキング・ジョー(Ranking Joe)とジャー・スクリュー(Jah Screw)はアール・シックスティーンを彼と同世代のアーティストの中でトップと認めた。

アールはブレントフォード・ロードにあるスタジオ・ワン(Studio One)に通い始め、彼はコクソン・ドッド(CS Dodd)に「あなたのために一曲録りたいが、"オリジナル"のリズムでやらせて欲しい」と伝えた。ノーマン・マンレイ・セカンダリー・スクールで音楽教師をしていたアールの良き友人が作詞を担当し、ドッド氏は箱一つ分のレコード彼に与え、うまくその歌詞に合う曲を1曲選べと言った。そして私はヘプトーンズの'Fight To The Top(またHeptones Gonna Fightという曲名でも知られている)'を選んだんだ」'Love Is A Feeling'はスタジオ・ワンから7インチでリリースされるやいなや即名曲入りをした。レコードは強い影響力を残ししばしばアール自身の'Love Is A Feeling'リズムとして呼ばれるほどだ。1985年の素晴らしい作品集はアールがブレントフォード・ロードで歌った彼の18曲の中から選ばれ、インストゥルメンタル・ヴァージョンを加え、「Earl Sixteen Show Case」としてリリースされた。アルバムは現在コクソンの膨大なカタログの中で必要不可欠な曲の一つとして正当に評価されている。

1988年、アールはイギリスに移住し、そこでのシンプリー・レッド(Simply Red)のカヴァー'Holding Back The Years'は地元のレゲエ・マーケットで大ヒットを記録した。彼はロンドンに住み、仕事を続け、それから何年以上もイギリスのトップ・プロデューサーのほとんどとレコーディングを共にした。「イギリスにいる同胞たちがヴァイブスの流れを止めない努力している姿を見るのを嬉しく思う。私は彼らが過去になにが起きたかという事を忘れない様にするための努力を認めたい。全てはいい感じにきている...次の世代にもだ」しかしアールはジャマイカをあとにした後の方が以前住んでいたときよりもさらにたくさんの事をおこなっている。彼の活動はイギリスだけにとどまらず、1997年彼自身はドイツのダウン・ビートのデモ用に録音した曲は実はWEAのためのアルバム用だったということが発覚した。一流企業とのつながりは"全く異なった世界"であり、アルバム「Steppin」の裏側にあったコンセプトは"ヨーロッパ・サウンドとの融合"であった。伝統的なレゲエはドラム&ベースとテクノと混ぜ合わされ調和の取れた音楽に到達した。このレコードのリリース後アールは似たようなスタイルの仕事をし、少々のアフロ・カリビアン音楽とヨーロッパのヴァイブスを一つにし調和させることに的に絞ったいくつかの異なるプロジェクトを行うと同時にルーツ・ロック・レゲエのレコーディングも続けている。

彼は長い間ルーツと文化を保持しながら、愛と平和のヴァイブスを持った音楽作りを続けている。
2017/11/08 掲載
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