ニューヨークを拠点としながら、本家ジャマイカのシーンにも大きな影響力を持ったシャインヘッド(Shinehead)。驚くような個性を持った彼をシーンの前線へと送り出すきっかけとなったチューンがこのビリー・ジーン(Billie Jean)である。ラップ、ディージェイ、口笛と多芸なシャインヘッド(Shinehead)だが、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)のカバーである本作品では驚くほどにスキルフルなヴォーカル・スタイルを聴かせている。この特徴的なマイナー・リズムはスタジオ・ワン(Studio One)の隠れた秀作、バンプス・オークレー(Bumps Oakley)の'Get A Lick'を元にして作られているが、後のリメイクの基礎となったのはこちらのアフリカン・ラブ・ミュージック(African Love Music)からのヴァージョンである。