Queen Ifrica（クイーン・アイフリカ）Text by Dub Store Sound Inc.
ラスタ信仰に断固としたルーツを持ち、エネルギッシュなそのステージングで多くのファンを魅了する女性アーティスト。おおくの女性の模範となるよう様々な活動を行っている。
Queen Ifrica
| 本名 | Ventrice Latora Morgan |
| 出生 | 1975年3月25日 |
| 出身地 | ジャマイカ |
| 関連アーティスト |
父親譲りの才能に恵まれたクイーン・アイフリカのキャリアのスタートは1995年、モンティゴ・ベイのクラブ、Infernoにて行われたタレント・コンテストであった。他の出演者を押しのけて熱いパフォーマンスを披露した彼女は評判を呼び、様々なイベントでパフォーマンスを行うようになっていった。中でも同じモンティゴ・ベイで行われたReggae Sumfestでのブジュ・バントン(Buju Banton)とのセットでは強烈な存在感を示し、自身のメッセージと共に多くのリスナーに受け入れられることに成功した。ガーネット・シルク(Garnett Silk)のトリビュート・イベントでもパフォーマンスを行い、彼女のパフォーマンスのクオリティに感動したトニー・レベル(Tony Rebel)によってフレイムス(Flames)プロダクションへと迎え入れられた彼女は、トニー・レベルとクルーによる全面バックアップの元、カルチャー系女性アーティストとして素晴らしい成長の道を歩んできた。
クイーン・アイフリカの楽曲には常に自身が持つメッセージや社会への警告といった意味が込められている。2004年の'Randy'では世の女性に対し、愛する犯罪者を匿うことへの警告を発し、2007年の'Mi Nah Rub'では女性のスキン・ブリーチに対する反論を歌った。そして同2007年にリリースされた'Below The Waist'では性の誘惑がいかに巨大な力を持っているかという内容を歌い人気を確立、チャートではナンバー・ワンを記録した。この楽曲により彼女は一気にブレイクを果たすこととなった。
続いてノー・ダウト(No Doubt)レーベルからリリースされた'Daddy'が大ヒット。性的虐待や近親相姦といった過激な題材を堂々と取り上げ、タブーを破ったリリックで放送禁止になる程の論争を巻き起こしたが、結果として彼女のキャリアにポジティヴな要素をもたらした。
音楽は自分の成長の為、考える為の糧であると彼女は語っている。貧困や犯罪、非雇用、政治的被害を歌によって攻撃し、自身の生き方やコミュニティ、彼女の子供にベースを築いた活動を続けている。コミュニティ発展の為のチャリティ・ショーを行い、西インド諸島大学ではレゲエにおける女性をテーマに洞察力に満ちた数々のスピーチを行っている。
世界中のビッグ・フェスティバルにも多数参加し、オランダの'Reggae Sundance Festival'には2007、2008年、ドイツの'Summerjam'には2003、2005、2007、2008年に、カリフォルニアの'Ragga Muffins Festivalには2007、2008年、'Sierra Nevada World Music festival'、'Reggae On The River Festivalには2007年に、イタリアの'Rototom Sunsplashには2007、2008年、アメリカの'One Love Festivall Tour'には2006年、カナダの'Montreal International Reggae Festival'には2007年とそれぞれパフォーマンスを行った。
また数々の賞を受賞していることでも知られ、EME Awardsでは2008年に最優秀DJ/Singjay賞を、2009年には最優秀Cultural Artist賞を、Irie FM Awardsでは最優秀Female DJ賞を、International Reggae And World Music Awards(IRAWMA)では2007年に最優秀Female DJ/Rapper賞をそれぞれ受賞している。
ラスタ信仰に断固としたルーツを持ったはエンターテイメントを通して多くの女性の模範となることを信念としている。時代に囚われることのないレベル・ミュージックを創造し続け、シーンに大きな刺激を与え続けている。
2009/04/03 掲載 （2013/11/28 更新）
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