Lady G(レディーG)Text by Dub Store Sound Inc.
80年代から活躍する女性ディージェイ。代表曲の'Nuff Respect'、'Samfi Lover'などはダンスホール・クラシックとして多くのセレクターにプレイされている。
Lady G
本名 |
Janice Fyffe |
出生 |
1968年5月7日 |
出身地 |
ジャマイカ キングストン スパニッシュ・タウン |
関連アーティスト |
|
80年代から活躍を続ける女性ディージェイ。女性ディージェイとして成功するのは非常に難しいジャマイカにおいて、確かな功績を残した代表的なアーティストである。
彼女のキャリアに大きな影響を与えたのはその家庭環境であった。彼女の父はプロのミュージシャンとして活動し、アル・キャンベル(Al Campbell)のバックでベースを担当していた。幼少期からそばに音楽があったレディG(Lady G)にとって業界でのキャリアを意識することはごく自然な流れであった。
幼馴染であったパパ・サン(Papa San)の影響もありディージェイとして活動を始めると、そのパパ・サンも活動していたサウンド・システム、ブラック・スコーピオ(Black Scorpio)でマイクを握り頭角を表す。
ブラック・スコーピオでのパフォーマンスが評価されると、1988年、ガッシー・クラーク(Augustus Gussie Clarke)の元、JCロッジ(JC Lodge)の'Telephone Love'を使用した'Nuff Respect'を録音。この楽曲はラガな女性たちのアンセムとして認知され、ヒットとなった。続いて発表されたパパ・サンとのコンビネーション、'Round Table Talk'はナンバー・ワン・ヒットを記録し、他にもジョニー・オズボーン(Johnny Osbourne)との'Sweet Mouth'、サンチェス(Sanchez)との'Half My Age'、シャバ・ランクス(Shabba Ranks)との'Fanciness Hip Hop Ragga Mix'がヒットとなった。
この時代は主にコンビネーションを歌ってヒットを記録し、テクニクス(Techniques)からもパパ・サンとの'Legal Rights'、テクニークス(Techniques)のロックステディ、'I'm In The Mood'のダンスホール・スタイル、'Samfi Lover'といったヒットを輩出した。
しかし彼女は2人の子供を抱えるシングル・マザーだった為にキャリアに専念することは出来ず、90年代初頭は目立ったヒットを輩出することは出来なかった。しかし1994年に見事ステージにカムバックすると、フレッシュ・コンサートでは素晴らしいパフォーマンスを披露した。
これをきっかけに翌1995年にはシェベル・フランクリン(Chevelle Franklyn)とのコンビネーション、'Right Slam'をペントハウス(Penthouse)からリリースしヒット、続いて'Love And Hate、更にエクスターミネーター(Xterminator)からの'Thank You'とこのコンビで立て続けにヒット曲をリリースした。
その後は様々なレーベルに録音を残し、2000年からはヴィンセント・ライト(Vincent Wright)と共にレーベル、Gストリング(G String)をスタート。自身の楽曲を始め、ダヴィル(Da'Ville)、チェジデック(Chezidek)、タービュランス(Turbulence)、ルータン・ファイヤ(Lutan Fyah)、クイーン・アイフリカ(Queen Ifrica)、ビーニ・マン(Beenie Man)、シズラ(Sizzla)といったアーティストをプロデュースしている。
2009/08/25 掲載 (2013/11/28 更新)