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トップ特集・オリジナルコンテンツアーティスト名鑑Nadine Sutherland
アーティスト特集
Nadine Sutherland(ナディーン・サザーランド)Text by Dub Store Sound Inc.
1980年、'Stravation On The Land'で華々しいデビューを飾った女性シンガー。若くして大きな注目を集めた彼女は、しばらくブランクを挟むが90年代に見事復活。マッド・ハウスでの'Action'やペントハウスでの'Wicked Dickie'といったヒットでダンスホール・ファンにも受け入れられた。
Nadine Sutherland
出生 1968年
出身地 ジャマイカ キングストン 
関連アーティスト
ストレートなダンスホール・スタイルにアメリカのソウル・テイストをミックスした独自の歌唱法で人気を得た女性シンガー。1980年にトゥエルブ・トライブス・オブ・イスラエル(Twelve Tribes Of Israel)のサンギー・デイヴィス(Sangie Davis)のプロデュースによる'Stravation On The Land'でレコード・デビューするとこの曲が大ヒット。一躍誰もが彼女の名前を知るようになる。その後家庭の事情や学業との両立の為にソロ作品がリリースされないブランク期間を挟むが、90年代に見事復活を果たし、重要なダンスホール・ヒットを生み出した。

知人の推薦によってテイスティ・タレント・コンテストに出場したのがきっかけで業界へと足を踏み入れたナディーン・サザーランド(Nadine Sutherland)。当時若干11歳であった彼女のパフォーマンスは高い評価を得て優勝を果たし、同時にタフ・ゴング(Tuff Gong)のメンバーのバック・アップによるレコーディング契約を果たす。優勝した彼女への懸賞の一部として与えられたこのレコーディングが全ての始まりとなった。56ホープ・ロードのタフ・ゴング・スタジオで行われたこのレコーディング・セッションにはボブ・マーリー(Bob Marley)も顔を見せており、「彼が入って来てスタジオのヴァイブが一変したわ」と彼女はインタビューで印象的にこの出会いを語っている。

1980年の1月に録音された'Stravation On The Land'はその後に控えた総選挙の準備期間中にサンギー・デイヴィスによって制作されたが、幼かった彼女にとってそれはあまり関わりの無いことであった。この楽曲が持つ政治的重要性もまた当時の彼女の理解する所では無く、メンバーの指導の元レコーディングは行われた。セッションが終わると普段通り学校へと戻った彼女だったが、ことの重大さに気が付くまでそう時間はかからなかった。朝目を覚ますとラジオからは'Stravation Of The Land'が流れ、通学途中のバスの中でも自身の歌声を聴いた。この曲はあっという間にチャートの2位まで駆け上がり、彼女は一躍スターとなったのである。

ボブ・マーリーを始めとしたタフ・ゴングのメンバーたちは彼女に対する明確なヴィジョンを持っていた。当時彼等は余り多くを明らかにしなかったが、彼女はタフ・ゴングのアーティストをポリグラム(Polygram)と契約するプロジェクトの1番手に挙がっていたという。彼女はそれだけ期待を集めたアーティストだったのである。

この楽曲で数々のステージを沸かせた彼女は、その後も'A Young One Like Me'、'Work And Pray'、'Hands And Heart'、'Until'といったシングルを発表したが、学生だった彼女にとって学業と音楽の両立は非常にシリアスな問題となっていく。自身の進学や将来のヴィジョン、自身がすべきことを明確にする為の時間が彼女には必要だったのである。その間は様々なレコーディングにてバッキング・ヴォーカルとしての活動が増え、彼女のソロ作品がリリースされる事は無かった。

しかし80年代後半からは復活の兆しを見せ、オーガスタス・ガッシー・クラーク(Augustus Gussie Clarke)のミュージック・ワークス(Music Works)からココ・ティー(Cocoa Tea)との'It's Now Are Never'、'Mr. Hard To Please'といった楽曲をリリースする。これらの楽曲が伏線となり、1993年にマッド・ハウス(Mad House)からの'Action'が大ヒット。タフ・ゴング時代からの顔馴染みであったプロデューサーのデイブ・ケリー(Dave Kelly)によって録音されたテラー・ファビュラス(Terror Fabulous)とのこのコンビネーションはチャートで1位を記録し、ナディーン・サザーランド再評価のきっかけとなった。更に同時期にリリースされたペントハウス(Penthouse)からの'Wicked And Wild'も同様にヒット、1956年のソウル・クラシック、フランキー・ライモン・アンド・ザ・ティーンエイジャーズ(Frankie Lymon & The Teenagers)の'Why Do Fools Fall In Love'を下敷きにしたこの楽曲は、キャッチーなメロディと躍動的なリズムが特徴である。この楽曲はドノヴァン・ジャーメイン(Donovan Germain)によってリミックスされたブジュ・バントン(Buju Banton)の同リズムでのヒット曲、'Dickie'とのコンビネーション・テイク'Wicked Dickie'も発表されており、どちらも人気が高い。

90年代の中期にはマッド・ハウスやペントハウスでの継続的な活動や、デジタルB(Digital B)からの'Rainbow'、アトランティック(Atlantic)からはスノー(Snow)、ルーイ・カルチャー(Louie Culture)、ビーニ・マン(Beenie Man)、ブジュ・バントン、テラー・ファビュラス、カルチャー・ノックス(Kulcha Knox)との'Anything For You'といったヒットを輩出し、更に特筆すべきはフィリップ・ファティス・バレル(Phillip 'Fatis' Burrell)のエクスターミネーター(Xterminator)からの作品群である。彼女が残したシングルはどれも強力な物で、アルバム'Nadine'も発表している。

2000年以降もペントハウスからの'Dancehall Nice Again'や、ジョー・フレイザー(Joe Frasier)での'I Found Love'、キャノン(Cannon)からの'Promise You'といった作品を始め様々なレーベルに録音を残し、一定のペースを保った活動を続けている。
2009/04/14 掲載 (2013/11/28 更新)
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