レゲエコレクター.com - Hortense Ellis プロファイル

レゲエ・ミュージック・レア・コレクターズ＆中古盤・オンラインショップ

>> 詳細検索を表示

トップ→特集・オリジナルコンテンツ→アーティスト名鑑→Hortense Ellis

箱に入れて送るだけ簡単宅配買取レコード・CD・DVD・音楽本・DJ機材など高価買取送料無料で全国対応ジャンルを問わずなんでも査定

世界最大級のオンラインショップ！RECORD CITY レゲエアイテムはこちら！

◼コンディション表記

アーティスト特集

アーティスト名鑑へ

Hortense Ellis（ホーテンス・エリス）Text by Harry Hawks

ジャマイカ・ミュージックにおいて女性ヴォーカリストたちは特によく映し出されていないにも関わらず、ホーテンス・エリスはジャマイカにおける過去最高のシンガーの1人としてレゲエの世界では正等に評価されている...

Hortense Ellis

本名	Hortense Mahalia Ellis
出生	1941年4月18日
死没	2000年10月19日
出身地	ジャマイカ　キングストン
関連アーティスト	Alton Ellis

1941年4月18日生まれのホーテンス・マハリア・エリス(Hortense Mahalia Ellis)はアルトン・エリス(Alton Ellis)の姉妹であり、彼女のショー・ビジネスとの出会いは18歳の時、ヴェレ・ジョンズ・ジュニア(Vere Johns Junior)のOpportunity Hourにフランキー・ライモン(Frankie Lymon)の'I'm Not A Know It All'のカヴァーで出場したときだった。彼女はすぐさま次の週のショーにも招待されたのだった...

「アルトン・エリスと姉妹のホーテンスか!彼女は本当に素晴らしい女性シンガーの1人だったよ...彼女が正等に評価されるのはすぐだろうな。あの子のように歌える女性は少なかったよ。彼女は輝いていたよ!彼女は何でも来い、だった!ジャッキー・エドワーズ(Jackie Edwards)と歌ったって、デリック・モーガン(Derrick Morgan)と歌ったって、彼女の兄弟と歌ったって...彼女はただただ素晴らしかったさ。分かるかい?」バニー'ストライカー'リー(Bunny Striker Lee)

彼女はその後、クレメント'コクソン'ドッド(CS Dodd)のワールディスク(Worldisc)に'Loving Girl'を裏面に収録した'Eddie My Love'、デューク・リード(Duke Reid)のトレジャー・アイル(Treasure Isle)に'Hold Me Tenderly'と'I've Been A Fool'、プリンス・バスター(Prince Buster)とは彼のワイルド・ベルズ(Wild Bells)に'Now And Forever More'を残すなど何人もの著名なプロデューサーたちのためにレコーディングを行った。1964年ホーテンス・エリス(Hortense Ellis)はジャマイカのTop Female Vocalistに選ばれた。彼女はバイロン・リー(Byron Lee)のバンド、ドラゴネアーズ(Dragonaires)のシンガーとしてツアーを始めたが、60年代を通して、プリンス・バスターのための素晴らしいロックステディ'Somebody Help Me'、クレメント'コクソン'ドッドのための心地よいアルトンとのデュエット'Easy Squeeze'などの記憶に残る楽曲を残した。

1970年、アルトンとのカナダ・ツアーを終えた彼女は、キングストンに戻り、その翌年マイキー'ジュニア'サンダース(Mikey 'Junior' Sanders)と結婚、リー'スクラッチ'ペリー(Lee Perry)とウィンストン・ライリー(Winston Riley)のためにマハリア・サンダース(Mahalia Sanders)と名乗りレコーディングを行った。この時期は母親として5人の子供の世話に忙しかったが、ジミー・ラドウェイ(Jimmy Radway)の元に残した'Hell And Sorrow'とクライヴ・チン(Clive Chin)の元に残したマーレナ・ショウ(Marlena Shaw)の素晴らしくムーディーなカヴァー、'Woman Of The Ghetto'で彼女はレコード消費者たちの間で目立つ存在であり続けた。タタ・ベガ (Tata Vega)、バーバラ・ストレイサンド(Barbra Streisand)またはホセ・フェリシアーノ(Jose Feliciano)の'Love Comes From The Most Unexpected Places'の素晴らしいカヴァー、ガッシー・クラーク(Augustus Gussie Clarke)のプロデュースで彼のレーベル、ガッシー76(Gussie 76)からリリースされた'Unexpected Places'はジャマイカで大ヒットを記録し、イギリスでもレーベル、ホークアイ(Hawkeye)からリリースされ同じくヒットした。なぜこのレコードが大きなクロスオーヴァー・ヒットにならなかったのかは完全に謎である。同年、アルトン・エリスの'I’m Still In Love With You Girl'をサンプリングしたアルセア&ドナ(Althea & Donna)の'Uptown Top Ranking'が世界的にヒットし、ホーテンスはクイーン・タイニー(Queen Tiny)としてバニー'ストライカー'リーのために同リズムの異なったヴァージョンのディージェイ・カットをリリースした...「もっと出すんだ...違ったスタイルで」しかしこのヴァージョンは不運なことにレゲエ・オーディンスたちの間のみでヒットした。

80年代と90年代、ホーテンスは活動の拠点をアメリカへ移し、ニューヨークとマイアミで暮らした。時折行われた彼女のライヴ・ショーは著者の強い興味を惹き、ある夜、ロンドンのBouncing Ball Clubで当初彼女に無関心だった観客たちが完全に彼女のカリスマ性と透き通った声に飲み込まれてしまった。彼女はとびきりだったのだ!彼女は1989年にジャマイカに戻ったが、ホーテンス・エリスは良い健康状態を保てず、2000年10月19日、キングストンで眠りに落ちたまま死去した。

共感を呼べる'Woman Of The Ghetto' 彼女のヴァージョンに例えられるように、悪名高いキングストンのゲットー出身の女性たちへのチャンスが限られてことは否定できないが、ホーテンス・エリスはそういった障害や男性優位のレゲエ・ビジネスに介在する様々な問題も才能、プライド、静かなる威厳と共に乗り越えていった。

2017/07/26 掲載