Mad Cobra(マッド・コブラ)Text by Dub Store Sound Inc.
80年代後半から90年代初期のラガ全盛期を象徴するバッド・ボーイ・ディージェイの代表格で、ペントハウスやデジタルBからヒット曲を連発し、現在も活躍しているディージェイである。
Mad Cobra
本名 |
Everton Brown |
出生 |
1969年 |
出身地 |
ジャマイカ キングストン |
関連アーティスト |
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タフ・ゴング(Tuff Gong)スタジオのエンジニアであった叔父の影響で音楽業界への道を志したコブラ(Cobra)は学校に行く傍ら、マイティ・ルーラー(Mighty Ruler)やステレオ・ワン(Stereo One)といったサウンドシステムで修行した。
80年代後半にハミング・バード(Humming Bird)や、タクシー(Taxi)といったレーベルで録音していたコブラが脚光を浴びるようになったのは91年で, デジタル・Bから発表した'Cherry Oh Baby'のリメイク・リズムに乗せた'Tek Him'や、ペントハウス(Penthouse)からのバッド・ボーイを題材にした'Yush'、'Bad Boy'といった曲はジャマイカ中の若者たちを熱狂させた。同年には'Bad Boy Talk'という初アルバムも発表している。
シャバ・ランクス(Shabba Ranks)の国際的な成功を機に、コブラやカッティ・ランクス(Cutty Ranks)、トニー・レベル (Tony Rebel)のようなジャマイカのダンスホールアーティスト達に海外から注目が集まりだした。
ソニー(Sony)と契約したコブラは当時社会問題にまで発展したブジュ・バントン(Buju Banton)の'Boom Bye Bye'と同リズムの'Flex'を発表。この曲でコブラの名は海外にも認知されるようになった。また94年に発表した'Selassie I Rules'の様なコンシャスな曲は今までのコブラのイメージを払拭し、新たな一面を見出した。
そして現在でもエクストラ・ラージ(Xtra Large)やブラック・シャドウ(Black Shadow)といったレーベルからヒット曲を出し続け、シーンを賑わせている。
2007/05/21 掲載 (2013/11/21 更新)