Fresh Ear(フレッシュ・イヤー)Text by Dub Store Sound Inc.
サード・ワールドのアイヴォ・クーパーの息子であるアリフ・クーパーによって運営されるレーベル。'Guardian Angel'や'Celebration'等のヒット・リズムを手掛け、現在のシーンにおける重要なヒット・メイカーとして認知されている。
Fresh Ear
設立地 |
ジャマイカ キングストン |
設立者 |
Alif Cooper |
プロデューサー |
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関連アーティスト |
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アリフ・クーパー(Alif Cooper)によって2000年に設立されたレーベル。彼はサード・ワールド(Third World)のオリジナル・キーボーディスト、マイケル・'アイヴォ'・クーパー(Michael 'Ibo' Cooper)の息子としても知られ、元々はFAME FMのラジオパーソナリティーとしても活動したことがあった。幼少の頃から父の音楽に慣れ親しみ、ごく自然に音楽業界でキャリアを積む事を決意したアリフ・クーパー(Alif Cooper)はフレッシュ・イヤー(Fresh Ear)を通して自身のサウンドを表現する。
設立当初からエレファント・マン(Elephant Man)や'TOK'といったトップ・アーティストを起用してリリースを行ったが、シーンから注目を浴びるきっかけとなったのは2003年にリリースされた'Celebration'リズムによってである。'TOK'の'Tell Me If You Can'やタント・メトロ(Tanto Metro)・アンド・デヴォンテ(Devonte)の'Strange Things'、エレファント・マン(Elephant Man)の'Hypocrites & Parasites'、ヴァイブス・カーテル(Vybz Kartel)の'Every Now And Then'といった楽曲が一連でスマッシュ・ヒットを記録した。
翌2004年の'Phantom'リズムも大ヒットとなり、当時最新のダンスについて歌ったソルテックス(Soltex)の'Stop'、ミックス違いでリリースされたウェイン・マーシャル(Wayne Marshall)の'Show Some Love'を筆頭にダンスホールをおおいに盛り上げて見せたのである。
スピード感溢れる最先端のジョグリン・トラックがレーベルのイメージであったが、続く'Timeless'リズムでは違った側面も見せている。フワフワと漂うような浮遊感とゴージャスなサウンド聴かせるこのリズムではヴァイブス・カーテル(Vybz Kartel)やビーニ・マン(Beenie Man)・アンド・マーシャ・グリフィス(Marcia Griffiths)といったアーティストがヒットを記録した。更にリリースは留まらず、'Move'、'Raw'、'Full Draw'といったリズムを制作、発表していった。
そして2007年にはその年のナンバー・ワン・リズムとの呼び声高い'Guardian Angel'を発表。ハードなジョグリン・リズムが全盛のシーンにおいて一際リスナーの注目を引いたワン・ドロップ・リズムであった。今作においては'TOK'がタイトル・チューンを歌った'Guardian Angel'、アレイン(Alaine)の'Rise In Love'、ダヴィル(Da'Ville)の'Give Thanks For What You've Got'、タミ・チン(Tami Chin)の'Over And Over Again'、ヴァイブス・カーテル(Vybz Kartel)の'Missing You A Lot'、ヴォイス・メイル(Voice Mail)の'Best Days Of My Life'等一連で大ヒットを記録。シーンに一石を投じた作品群となった。
その後も'Up And Live'、'Revolution'、'Sexy Girl'といったリズムを発表し、順調な活動を続けている。
2009/03/13 掲載