Scotch Bonnet(スコッチ・ボネット)Text by Dub Store Sound Inc.
マンゴズ・ハイファイ(Mungo's Hi Fi)が2005年に設立したスコットランドはグラスゴーのレーベル。ファウンデーションに敬意を払いつつ、レゲエのみならず様々な要素を取り込んだリズムも去ることながら、ライブと制作の両面で密接に活動を共にする独自のアーティスト・ロスターをはじめとする多岐多様に亘るシンガー /MC陣も見逃せない。
Scotch Bonnet
設立 |
2005年 |
設立地 |
スコットランド グラスゴー フィニストン地区 |
設立者 |
Mungo's Hi Fi |
プロデューサー |
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エンジニア |
Craig Macloed Tom Tattersall |
関連アーティスト |
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関連レーベル |
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アイシュウ(MC Ishu)をフィーチャーしたマンゴズ・ハイファイ(Mungo's Hi Fi)の'Belly Ska'で衝撃的なデビューを飾ったスコッチ・ボネット(Scotch Bonnet)は、続編となるランキン・ジョー(Ranking Joe)のカット'I Love Jah'と共に、瞬く間にシーンにその名を轟かせることとなる。その後もトップ・キャット(Top Cat)の'Herbalist'を擁する'Mary Jane'(Billy Jeanカヴァー)リズム、野太いベースと西部劇を彷彿させるホーンのフレーズが印象的な'Mexican Bean'リズムなど、アナログでのリリースにこだわった強力なセグメントで実績を重ねる。
初のフル・アルバムとなる「Sound System Champions」(2009)ではケニー・ノッツ(Kenny Knots)、マイキー・マーカ(Mikey Murka)等のユニティ(Unity)クルーをフィーチャー、続く「Forward Ever」(2011)では故シュガー・マイノット(Sugar Minott)との共作"Scrubadub Style"を収録、さらにはデイヴィッド・ロディガン(David Rodigan)が大プッシュしたチャーリー P(Charlie P)の"Skidip"のスマッシュ・ヒットも手伝いその人気を確実なものとした。
2012年以降はトレイズマン(Tradesman)やパーリー B(Parly B)をはじめとする新しいアーティストの発掘、リリースも果敢に行い、現在までに多数の新人のデビューに携る。また、密接に活動を共にする独自のアーティスト・ベースのメンテナンスも常に怠らず、地元グラスゴーのスーム T(Soom T)や前出のケニー・ノッツとアーティスト・アルバムを発表するなど、その動向は目が離せない。
2014年6月には最新作となる「Serious Time」を発表。ソロ・バントン(Solo Banton)、YT、ミスター・ウィリアムス(Mr. Williamz)等、マンゴズのダンスではお馴染みの面々から、ピーター・メトロ(Peter Metro)やコーネル・キャンベル(Cornell Campbell)等のヴェテランまでバラエティに富んだメンツが参加。さらには"Serious Time"リズム・セグメントやカーン(Kahn)のリミックスを含むチャーリー Pの"Rules Of The Dance"などアナログのみで7タイトル同時リリースと、今最も勢いにのるレーベルである。
2014/05/30 掲載 (2014/06/26 更新)