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トップ特集・オリジナルコンテンツレーベル名鑑Digital B
レーベル特集
Digital B(デジタル・B)Text by Dub Store Sound Inc.
ジャミーズ(Jammys)出身のエンジニア、ロバート・ディクソン(Robert Dixson)、通称ボビー・ディジタル(Bobby Digital)によって設立されたレーベル。
80年代のダンスホール界で栄華を極めたジャミーズ(Jammys)の敏腕エンジニア、ロバート・ディクソン(Robert Dixson)、通称ボビー・デジタル(Bobby Digital)によって設立されたレーベル。彼はキング・ジャミー(King Jammy)の右腕としてダンスホールを牽引した重要人物である。当時ナンバー・ワンのトラック・メイカーであったスティーリー・アンド・クリーヴィー(Steely & Clevie)と共に新たな時代を切り開く革新的なサウンドを多数生み出した。ダンスホールに訪れたコンピュータ時代は彼等の尽力の上に成り立ったと言っても決して大袈裟ではないであろう。

ジャミーズ(Jammys)の元を離れた1988年、彼は自身所有のサウンド・システム、ヒート・ウェイブ(Heat Wave)と共にレーベル、デジタル・B(Digital B)を設立。ジャミーズ時代から親交の深かったココ・ティー(Coco Tea)やシャバ・ランクス(Shabba Ranks)、ジョニー・オズボーン(Johnny Osbourne)といったアーティストを起用し、師であるジャミーズ(Jammys)とも互角以上に渡り合える強力な作品をプロデュースしていった。中でも最初に触れておかなければならないのはシャバ・ランクス(Shabba Ranks)を世界的な成功へと導いたその手腕であろう。荒削りながらもその力強いパフォーマンスを十分に引き出したボビー・デジタル(Bobby Digital)はシャバの成功によって地位を確立したと言える。'Peenie Peenie'、Wicked In Bed'、'Roots & Culture'、'Dem Bow'、'Just Reality'というディジタル・B(Digital B)からのヒットによってシャバ・ランクス(Shabba Ranks)もまたインターナショナルなマーケットへと飛び出していったのである。

同じようにココ・ティー(Coco Tea)もレーベルの存在感を示すのに大きな役割を果たした。彼の妖艶で瑞々しい歌声はディジタル・B(Digital B)のエッジの効いたサウンドと良くマッチした。シャバ・ランクス(Shabba Ranks)の'Peanie Peanie'と同トラックに乗せた'Lonesome Side'はディジタル・B(Digital B)のファースト・シングルである。彼はまた、攻撃的なサウンド・チューンである'Go Home Sound Boy'や'Dibby Dibby Sound'、スピリチュアルな'Kette Drum'に乗せたカルチュラルな楽曲、'Holly Mount Zion'、それぞれシャバ・ランクス(Shabba Ranks)、ジョニー・P(Johnny P)とのコンビネーションである'Love Me Truly'や'Come Love Me'などあらゆる分野を扱った楽曲で成功を手にした。すでにトップ・アーティストとしての地位を確立していた彼だが、これらデジタル・B(Digital B)からのヒット曲は彼のキャリアを更に輝かしく彩っている。

もう一人のスーパー・スター、ジョニー・オズボーン(Johnny Osbourne)も力強いサウンド・チューン、'Little Sound Boy'という傑作を残した。ゆったりとした'Far East'に乗せた定番のサウンド・クラッシュ・チューンである。

あのガーネット・シルク(Garnett Silk)の初期作品もボビー・デジタル(Bobby Digital)のプロデュースである。ガーネット・シルク(Garnett Silk)が残した'Place In Your Heart'、'Kingly Character'、といった楽曲は彼のキャリアを語る上での重要な1ページである。ファースト・アルバム、'It's Growing'も発表され、これらの作品がメジャー・レーベル、アトランティック(Atlantic)との契約へと繋がるのである。

ボビー・デジタルもまた既存のリズムを独自のサウンドに焼き直す手法を得意とした。彼の元からは'Rougher Yet'、'Cherry Oh Baby'、'Come Home'、'African Beat'、'Far East'といったリズムがリメイクされ、そのどれもが大きなヒットとなった。これらのリズムに乗せたアーティスト、サンチェス(Sanchez)やピンチャーズ(Pinchers)、フランキー・ポール(Frankie Paul)ウェイン・ワンダー(Wayne Wonder)といった一線級のパフォーマー達それぞれが期待を裏切らない高いレベルのレコードを残している。これら一流のシンガーの他にもニンジャマン(Ninjaman)やアドミラル・ベイリー(Admiral Bailey)、トニー・レベル(Tony Rebel)、テラー・ファビュラス(Terror Fabulous)、マッド・コブラ(Mad Cobra)、ブジュ・バントン(Buju Banton)といったディージェイ達も目覚しい活躍をみせ、海外の大手レコード会社からも注目される存在となった。

新人アーティストの発掘から、すでに名声をてにしたヴェテラン、ハードコアなオリジナル・リズムからファウンデーション・リズムまで、デジタル・B(Digital B)の芸風は多彩である。一連のコンシャスなテーマを掲げた楽曲も注目に値する。2000年以降も'One To One'や'Hold On'といったヒット・リズムをシーンへと送り込み、更なる活躍が期待されるレーベルである。

2008/04/04 掲載 (2009/03/13 更新)
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