Mad House（マッド・ハウス）Text by Dub Store Sound Inc.
1992年デイヴ・ケリーとジャネット・デヴィッドソンによって設立された流行に左右されない独自のリズムでダンスホールのトレンドを築き上げ続けた高質レーベル。
Mad House
| 設立 | 1992年 |
| 設立地 | ジャマイカ ハーフウェイ・ツリー |
| 設立者 | Dave Kelly Janet Davidson |
| プロデューサー | |
| エンジニア | Dave Kelly |
| 関連アーティスト | |
| 関連レーベル |
1987年ジャネット・デヴィッドソンは、ロンドンでペントハウス(Penthouse)の創設者であるドノヴァン・ジャーメイン(Donovan Germain)が運営していたペントハウスならびにジャーメイン・ミュージック(Germain Music)のもとで活動し、マキシ・プリースト(Maxi Priest)のマネージャーを務めていた。一方、デイヴ・ケリーは兄のトニー・ケリー(Tony Kelly)がタフ・ゴング(Tuff Gong)のアシスタント・エンジニアだったことから音楽的影響を多大に受けていた。1989年ケリーはドノヴァン・ジャーメインに才能を見出され、ジャマイカのペントハウス・スタジオでエンジニアとして活動を始めることとなった。
1992年までの約2年で、デイヴが持つソングライター、ミュージシャン、プロデューサー、エンジニアとしての才能は完全に開花し始めた。ブジュ・バントン(Buju Banton)等の楽曲を担当していた彼はペントハウスで働きながら、自信のレーベル、マッド・ハウスを設立、初めてリリースされたタイトルがブジュ・バントンの'Big It Up'である。
一方はプロダクションの成功の要因となったジャネット・デヴィッドソンはレーベルを有効に運用するための知識を持っていた。レーベル設立後、彼らは自宅で仕事をしていたが、1996年ジャネットはマッド・ハウスの流通を開拓、1997年にはジャマイカのハーフ・ウェイ・ツリーにスタジオとオフィスを構えるほどになった。リリース数は少ないものの彼らは質で勝負し続けてきた。
ペントハウス時代から多くのヒット曲を作ってきたデイヴだか、マッド・ハウスを設立してからもその勢いが衰えることはない。他のトラックメイカーにはまねの出来ないようなリズムを作ってきた。また、デイヴ・ケリーはディージェイ、アリアス(Alias)として楽曲をリリースしたこともあったが、音楽プロフェッショナルとして極度にメディアを避けて活動している。
マッド・ハウスは主にラガ/・ダンスホールをプロデュースするレーベルとして知られ、いままでにビーニー・マン(Beenie Man)、バウンティ・キラー(Bounty Killer)、ベイビー・シャム(Baby Cham)、スプラガ・ベンズ(Spragga Benz)、ウェイン・ワンダー(Wayne Wonder)、レディ・ソウ(Lady Saw)といったビックネームをプロデュース、リズムの質でレーベルを築き上げてきた。
2007/05/14 掲載 （2014/04/21 更新）
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