Vivian Jackson(ヴィヴィアン・ジャクソン)Text by Dub Store Sound Inc.
ヤビー・ユーによって設立された1970年代のルーツ・ロック・レゲエを代表するレーベル。その深く神聖なサウンド・プロダクションで数々のルーツ・ロック・クラシックスを残した。
Vivian Jackson
設立地 |
ジャマイカ |
主要スタジオ |
Channel One Harry J Dynamic |
設立者 |
Yabby U |
プロデューサー |
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エンジニア |
King Tubby Errol Thompson Scientist |
関連アーティスト |
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偉大なるルーツ・マスターであるヤビーU(Yabby U)。本名ヴィヴィアン・ジャクソン(Vivian Jackson)は1950年にキングストンに生まれた。彼のヤビーUという愛称は1972年にリリースしたデビュー・シングル、'Conquering Lion'の歌詞から名付けられた。
デビュー・シングル'Conquering Lion'のリリースを皮切りにヤビーUはヴォーカル・グループであるプロフェッツ(Prohets)を率い'Jah Vengeance'や'Run Come Rally'、'Chant Down Babylon'など数々のルーツ・ロック・レゲエの名曲を彼自身のレーベルであるヴィヴィアン・ジャクソン(Vivian Jackson)とプロフェッツ(Prophets)からリリースした。
1975年リリースされたヤビーUの数々の名曲を収録したアルバム'Conquering Lion'はジャマイカに続きイギリスにてもリリースされそのスピリチュアルで深いサウンドでイギリスではレゲエ・ミュージックのアーティストとしてカルト的人気を得る。そして、「Prohecy Of Dub」や「King Tubby Meets Vivian Jackson」などのアルバムはダブ・マスター、キング・タビー(King Tubby)とヤビー・ユーの共作でダブ・アルバムの名盤として評価されている。
また、ヤビー・ユーは若手アーティストの育成にも積極的でウェイン・ウェイド(Wayne Wade)やマイケル・プロフェット(Michael Prophet)といったアーティストをヴィヴィアン・ジャクソンから輩出した。
しかし、80年代に入ると彼は健康を害し音楽業界から一時引退しレーベルのリリースも止まることとなった。90年代に入りようやく復帰し過去のシングルのリイシューなどと音楽活動を再開する。
レーベル、ヴィヴィアン・ジャクソンからリリースされたルーツ・ロック・クラシックスは時代や場所を超え、今も世界中の音楽リスナーにルーツ・ロック・レゲエが持つ強いメッセージを伝え続けている。
2007/08/10 掲載 (2014/04/21 更新)