Big Yard（ビッグ・ヤード）Text by Dub Store Sound Inc.
1990年代にラガとヒップ・ホップを融合したサウンドを打ち出し、アメリカにおける新たな主流を生み出したレーベル。インターナショナル・アーティスト、シャギー(Shaggy)の成功にも大きな貢献を果たした。
Big Yard
| 設立地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク |
| 設立者 | Robert Livingston Shaggy Sting International |
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| 関連レーベル |
このビッグ・ヤード(Big Yard)は、アメリカのレゲエ・シーンを代表する存在として君臨するアーティスト、シャギー(Shaggy)の大成功に大きな役割を果たしたプロダクションで、ロバート・リビングストン(Robert Livingston)がシャギー(Shaggy)と共に新たなグラミー・アーティストを発掘すべく設立された。
ビッグ・ヤード(Big Yard)の最初の成功はこのシャギー(Shaggy)によってもたらされた。1958年にフォークス・ブラザーズ(Folks Brothers)によって演奏された、'Oh Carolina'を全くもって新しい視点からカバーした楽曲が世界的なヒットを記録したのである。(オリジナルはSingetからのリリース。)彼とビッグ・ヤード(Big Yard)はこの楽曲によって一躍脚光を浴び、その才能の片鱗をアピールするには十分すぎる程のインパクトを残した。1995年にはこの'Oh Carolina'をも凌ぐヒット、'Boombastic'がリリースされ、リリースと同時にアメリカ、イギリスの両方のチャートでナンバー・ワンを獲得している。彼のスタイルは実際にポップである事も多かったが、それが理由で敬遠される事は無く、ダンスホールにおいても大きな影響力を見せている。マイキー・スパイス(Mikey Spice)とのコンビネーション、'Shake Your Body'やシンガーのリカルド・リックロック・デューゼント(Ricardo 'Rikrok' Ducent'との'It Wasn't Me'といった楽曲では更に広くファン層を広げ、更にボブ・マーリー(Bob Marley)の'Could You Be Loved'をサンプリングした'Big Up'、同リズムのスクリーチー・ダン(Screechy Dan)、'Skin Out'は現在のダンスホールでも定番として人気の高いチューンである。
ロバート・リヴィングストン(Robert Livingston)はシャギー(Shaggy)以外にもレッド・フォックス(Red Fox)やレイヴォン(Rayvon)といったアーティストも手掛け、ヒップホップの影響が色濃く感じられる同レーベルのサウンドでヒットを飛ばしていった。一連でリリースされたリズムでは2003年の'Juicy'や'Salsa'、'Sexy Lady'、2004年には'Strip Tease'、2006年には'Di Ting'、2007年の'Heathen'とその時代時代にダンスホールを賑わすヒットを製作していった。
近年ではマッカ・ダイアモンド(Macka Diamond)の'Bun Him'やキップ・リッチの'Telephone Ting'、ディジタル・Ｂ(Digital B)のヒット・リズムをリメイクしたシャギーの'Church Heathen'、007/Shanty Townのリメイク・リズムを使用した'Bonafide'、'Bad Man Don't Cry'などがヒットを記録し、ジャマイカ産のダンスホール・レゲエと共に人気を博している。
2009/01/23 掲載 （2009/05/21 更新）
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