Raggedy Joe（ラゲディー・ジョー）Text by Dub Store Sound Inc.
'Tempo'や'Under Mi Fat Thing'、'Worries Again'といったヒットで知られるアンソニー・レッド・ローズ(Anthony Red Rose)によって設立されたレーベル。
Raggedy Joe
| 設立 | 1997年 |
| 設立地 | ジャマイカ キングストン |
| 設立者 | Anthony Cameron |
| プロデューサー | |
| 関連アーティスト | |
| 関連レーベル |
プロデューサーであるアンソニー・レッド・ローズ(Anthony Red Rose)ことアンソニー・キャメロン(Anthony Cameron)はファイヤーハウス(Firehouse)からの数枚のシングルと、タクシー(Taxi)レーベルからの'Gi Mi Di Weed'、ミキシング・ラブ(Mixing Lab)からのコンビネーション、'Young Gal Pickney A Wine'といったチューンでシンガーとしても輝かしいキャリアを誇る。自身の活動と平行しながら、マイキー・ベネット(Mikey Bennett)のトゥー・フレンズ(Two Friends)レーベルに裏方として参加、アーティストへの楽曲提供、ソングライティング等のプロダクション・ワークにもその手腕を発揮し、次第にそちらへと活動の比重を移行していった。
そして1990年代初頭にアンソニー・マルヴォ(Anthony Malvo)と共同でハウ・ユ・フィ・セイ・ダット(How Yu Fi Sey Dat)レーベルを設立。自身の楽曲、'Ganja Man'や、アンソニー・マルヴォ(Anthony Malvo)、ジョジー・ウェルズ(Josey Wales)のコンビネーション、'Sensie'といったガンジャ・チューンを世に送り出した。ビーニ・マン(Beenie Man)やマッド・コブラ(Mad Cobra)、デリー・ランクス(Delly Ranks)、ハリー・タドラー(Harry Toddler)といったアーティストの作品も手がけており、フル・アップ(Full Up)、アンサー(Answer)、ドラム・ソング(Drum Song)、スレンテン(Sleng Teng)といったリメイク・リズムが中心のリリースである。
1997年からラゲディー・ジョー(Raggedy Joe)レーベルをスタートさせると、ブランクのあったテリー・リネン(Terry Linen)を見事に復活させる。ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)の'Your Love Is My Love'、'Try It On My Own'、R・ケリー(R Kelly)の'The Storm Is Over Now'、セリーヌ・ディオン(Céline Dion)の'That's THe Way It Is'といったカバー曲や、'Couldn't Be The Girl For Me'、'You Save Me'、'Call On A Friend'といった楽曲を次々にヒットさせた。
レーベルの発足から、1997年の'Money Cologne'、'Heart Breaker'、99年の'President'と定期的にオリジナル・リズムを発表していったが、中でも2003年にリリースされた'Reggaelypso'リズムはレーベルに大きな成功をもたらした。ジャマイカではさほど話題に上らなかったものの、日本のダンスホールでは爆発的なヒットを記録。ソカ・テイストを取り入れたスピーディーでポップなサウンドが人気を博し、TOKの'Gi Gi Winer'やビーニ・マン(Beenie Man)の'Go Bathe'、ミスター・ヴェガス(Mr. Vegas)の'Turn U On'等一連で大きな話題を呼んだ。2003年以降も'Honey Cone'、'On The Hook'といったリリースが届けられている。
2008年には看板アーティストであるテリー・リネン(Terry Linen)から、'My Love'、'Mama I Love You'、'Give Thanks & Praise'、といった3枚のシングルがリリースされ、順調に活動を続けている。
2009/01/08 掲載
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