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トップ特集・オリジナルコンテンツレーベル名鑑African Museum
レーベル特集
African Museum(アフリカン・ミュージアム)Text by Harry Hawks
プロデューサーたちのために作っていた自分たちの音楽の管理を行い、その権利を作曲者の手に収めるためキングストンの一流レコーディング・アーティスト、グレゴリー・アイザックスとエロール・ダンクリーによって始まった事業...
African Museum
設立 1972
設立地 ジャマイカ キングストン チャンセリー・レーン
設立者
Gregory Isaacs
プロデューサー
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1972年、グレゴリー・アイザックス(Gregory Isaacs)は親友でありヴォーカリストとして仲間だったエロール・ダンクリー(Errol Dunkley)とレーベルのアフリカン・ミュージアム(African Museum)とチャンセリー・レーンにレコード店を創業した。レーベルはグレゴリーの悲しみ溢れる'My Only Lover'や素晴らしい'Look Before You Leap'(のちにデニス・アルカポーン(Dennis AlCapone)のレーベル、アー・ウィー(Ah Wee)でオーガスタス・パブロ(Augustus Pablo)が'Ape Man'として使い、ビッグ・ユース(Big Youth)は自身のレーベル、ネグサ・ナガスト(Negusa Nagast)から'Things In The Light'として起用した)、さらにエロールがデルロイ・ウィルソン(Delroy Wilson)の色あせない'I Don't Know Why'を独自にカヴァーした'Movie Star'などで飛躍的なスタート切り、これらはジャマイカで大ヒットになった。

アフリカン・ミュージアムは'Movie Star'の続編カットとしてビッグ・ユースのデビュー・レコードとなった'Movie Man'、さらにタイロン・ダウニー(Tyrone Downie)がこのリズムを使ったレア・ヴァージョン'Movie Skank Volume Three'、後にIロイ(I Roy)の 'Black Talk'、グレン・ブラウン(Glenmore Brown)の謎めいた'Crisp As A Ball' としてカヴァーされたオーガスタス・パブロの'Pablo In Red'、'Picture On The Wall'をサウンド・コンバイン(Sound Combine)がカヴァーしたインストゥルメンタル楽曲'Jah Picture'、さらにデニス・ブラウン(Dennis Brown)の最高楽曲の1つだといわれる'In Their Own Way'もアフリカン・ミュージアムからブランク盤でリリースされこのリズムはガッシー・クラーク(Augustus Gussie Clarke)がプロデュースしたビッグ・ユースのアルバム「Screaming Target」に収録された'Be Careful'とIロイのアルバム「Gussie Presenting I Roy」に収録された'Coxsone Affairs'に使用された。ガッシーはこの借りをアフリカン・ミュージアムがガッシーの制作したローマン・スチュワート(Roman Stewart)の傑作'Try Me'のリズムを使いポール・フリーマン(Paul Freeman)に'Life Is Sweet'を歌わせることで返したのだった。

70年代半ばからグレゴリーは1人でレーベルの運営を引き受けるも、アフリカン・ミュージアムを経済的に継続させるため、多くのプロデューサーたちのもとで録音を続け、フィル・プラット(Phil Pratt)制作の有名な'All I Have Is Love'やレーベル、GGを運営したアルヴィン・ラングリン(Alvin Ranglin)とのアルバム「In Person」や'Number One'や'Love Is Overdue'といった楽曲を発表した。グレゴリーが1978年にヴァージン・フロント・ライン(Virgin Front Line)と契約を結ぶ頃、アフリカン・ミュージアムは彼の主な活動拠点となりスーパースターへの階段を駆け上がって行った。フロント・ラインから最初に発表されたアルバム「Cool Ruler」は高い評価を得ると同時に新たな愛称"クール・ルーラー(Cool Ruler)"を得るきっかけとなった。これに続いた「Soon Forward」も前者以上の評価を得た。タイトルトラックとなった'Soon Forward'はもともとスライ&ロビー(Sly & Robbie)のレーベル、タクシー(Taxi)からリリースされた楽曲だったが素晴らしい'Universal Tribulation'など残りの楽曲はすべてアフリカン・ミュージアム産のもので、これら2つのLP盤はジャマイカでアフリカン・ミュージアムから発表され(ヴァージンのイギリス国内の流通問題もあり)イギリスのレゲエ専門レコード店ではフロント・ライン盤よりもアフリカン・ミュージアム盤の方が簡単に見つけることが出来た。

80年代初期の時点でグレゴリー・アイザックスは疑うことなくレゲエ・ミュージックにおける輝かしいスターとなり、'Poor And Clean'、'Top Ten'、'Tune In'、'Front Door'などアフリカン・ミュージアムのシングルは絶大な人気を誇った。ロンドンを拠点としたクリサリス・レコーズ(Chrysalis Records)は彼らの傘下レーベル、プレ(Pre)がアフリカン・ミュージムで制作されたグレゴリーの新作アルバム「Lonely Lover」の配給権を獲得し大きな成功を収めた。このアルバムは前記した'Poor And Clean'や'Tune In'といった楽曲に最新楽曲の'Tribute To Wa-Dee'などが加わり、またしても"ロンリー・ラヴァー(Lonely Lover)"というニックネームを授かった。これに続いた待望のアルバム「More Gregory」も同じく一流で'Front Door'や心に響く'If I Don't Have You'などを収録してジャマイカではアフリカン・ミュージアムからリリースされた。

数々のライブ・コンサートに出演したグレゴリーはきらびやかな白色のスーツにフェドラハットを身にまとい、究極のルードボーイ・レゲエ・スターとして伝説になって行った。ある公演ではノース・ロンドンのレインボー・シアター(Rainbow Theatre)にチケットを買えず不満を抱えたファンが何度も入場しようとしてチケット購入者の多くが開場に入れないという事態も起こったほどだった。ロンドンに拠点があったアフリカン・ミュージアムの支店はイギリスでリリースされる12インチ盤でいつでも忙しかった。これらのリリースはジャマイカでヒットした楽曲をイギリスでそのままリリースするといったものだったが、'Wailing Rudie'や'Next To You'などロンドン以外でリリースされなかった作品も数多くある。これら認められた名作はジャマイカ盤のリリースとはまったく違う'Mary'/'If You See My Mary'のイギリス・リリースに続いて発表され、1981年には珍しくアフリカン・ミュージアムが他のアーティストをプロデュースしたビンギー・バニー(Bingy Bunny)の'Young Lover'を発表した。

翌年グレゴリーはアイランド・レコーズ(Island)と契約、このレーベルからリリースされた初のアルバム「Night Nurse」は彼にとって最大となるクロスオーバーでの成功となったが同年、キングストンで彼は不法銃器所持から6ヶ月の禁固刑を言い渡された。出所した際にはアイランドから2枚目となるLP盤「Out Deh!」で自由を祝福した。彼はアフリカン・ミュージアムから自主制作した作品のリリ-スを続けながら、積極的に他のプロデューサーとも録音を開始した。アイドラーズ・レストにあったアフリカン・ミュージアム・レコード・ショップはアップタウンのレッド・ヒル・ロード92番地という新しい場所に移転、この場所にはいつでも素晴らしいセレクションのレコードが在庫されていた。それでも最も人気を集めたのは'Just Infatuation'や'I Am Gregory'、デニス・ブラウンやジュニア・デルデイド(Junior Delgado)'Be Mine Tonight'などグレゴリーの制作したアフリカン・ミュージアムのリリースだった。そして、2010年アルバム「Brand New Me」がグラミー賞にノミネートされた。

アーティストたちにとって自らをプロデュースするのはとても難しいことで、とてもわずかの人がそれを成し遂げる客観的な判断力と洞察力を持ち合わせた。グレゴリー・アイザックはそんなわずかな中の1人だったと言えるだろう。彼は様々なプロデューサーの下で無数の傑作を録音したが、アフリカン・ミュージアムの自主制作はそれでも明らかに優れていた。現役で伝説となったグレゴリーは2010年10月25日、ロンドンで亡くなった。死因は肺ガンで59歳の若さだった。
2012/04/11 掲載 (2014/04/15 更新)
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