1967年にスタジオ・ワン(Studio One)を離れ、自身のレーベルであるウェイルン・ソウルム(Wail N Soul M)を立ち上げると、ウェイラーズ(Wailers)は極めて重要な活動期へと入った。このレーベルからはラスタファリズムの信仰に基付いた彼等の初期作品がリリースされ、それらはどれをとってもジャマイカ音楽史に輝く素晴らしい楽曲である。今作'Hypocrite'も彼等のキャリアにおける重要な作品であり、繊細に作り込まれたサウンドは世界に羽ばたくウェイラーズ(Wailers)の音楽的な広がりを感じさせる。ゆったりとしたリズムに乗せた精神的なメッセージを美しいコーラス・ワークで聴かせる秀作。