Flames(フレームス)Text by Dub Store Sound Inc.
孤高のラスタ・シンガー、トニー・レベルが興したレーベル。1997年発表の"Lala Bella"は説明不要のモンスター・ヒットとなった。リリースは少ないものの、質の高いコンシャスな楽曲は後のアーティストに1つの新たな道を示した。
Flames
設立 |
1996年 |
設立地 |
ジャマイカ キングストン |
主要スタジオ |
Penthouse |
設立者 |
Tony Rebel |
プロデューサー |
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エンジニア |
Andrew Thomas Raymond Legister |
関連アーティスト |
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関連レーベル |
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敬虔なラスタ・シンガーとして知られるトニー・レベル(Tony Rebel)が1996年に興したレーベル。リリースは少ないながら、素晴らしいコンシャス系アーティストの質の高い楽曲を提供している。
トニー・レベル本人が数々の名作を残したペントハウス(Penthouse)時代に表現した"真実と権利"、あるいは"バビロニア的な世界に対する怒りや罵り"といった本質的なラスタのメッセージを、次なる高みへと導くべく、立ち上げられた。
90年代後期のシーンにおいて、フレームス(Flames)のパフォーマーたちが伝えるカルチュラルなメッセージは、"ガン・トーク"や"スラックネス"に抵抗を持った人々の間で急速に地位を確立していった。
トニー・レベル自身も含めたフレームス作品の多くは、メロディー・ラインを大切にした作品が多いのが特徴で、民衆に受け入れられた大きな要因の1つに挙げられる。
フレームスでは自身の作品以外にも、エヴァートン・ブレンダー(Everton Blender)やラス・シャイロー(Ras Shiloh)、レバンクーラ&シュガー・ブラック(Lehbanchuleh & Sugar Black)、ユートン・グリーン(Uton Green)といった才能あるルーツ・アーティストをプロデュースしていった。
中でもカルチャー系ダンスホールの金字塔、"Lala Bella"別名"Ghetto People Song"は現在でもその輝きを失うことは無い。エヴァートン・ブレンダーの'Ghetto People Song'、トニー・レベルの'Jah Is By My Side(Why Be Afraid)'は特に素晴らしく、聴く者の心を揺さぶる熱いメッセージが込められている。このリズムは後に更なるカットを生み、時代を超えて尚愛されるモダン(コンテンポラリー)・ルーツ・ミュージックとなった。
彼は他の誰よりも一貫してカルチュラルなテーマを題材に、友人でもあるガーネット・シルク(Garnett Silk)からの系統を継ぐ若いアーティストたちへの1つの道を示した。
2008/01/15 掲載 (2014/04/21 更新)