Bugle（ビューグル）Text by Dub Store Sound Inc.
今ジャマイカのダンスホール・シーンを最も熱く盛り上げているダセカ・クルーの一人。
Bugle
| 本名 | Roy Thompson |
| 出身地 | ジャマイカ ポートランド |
| 関連アーティスト |
キングストンのストリートにおいてコネクションを掴むべく活動に励んだビューグルは数々のスタジオを訪ねて回り、アンカー(Anchor)スタジオと出会うこととなる。スタジオを通してエレファント・マン(Elephant Man)ともつながりを持った彼は、エレファント・マンに楽曲を提供するようになった。コンビネーションで'Mentally Ill'も録音し、'Good To Go'ツアーにも帯同、共に日本、アメリカ、カナダを回っている。これによりビューグルのキャリアは本当の意味でスタートするのだが、彼にとっては十分満足できる物ではなかった。エレファント・マン以外のアーティストにも楽曲提供を行っていったが、アーティストとして自身で曲を書き、自身で届けることを望んだ彼はレーベル、ショーン・スコット・ミュージック・グループ(Shawn Scott Music Group)通称SSMGの門を叩くことになる。
SSMGプロダクションで'Can't Confront We'、'Jamaican Thing'、'Wine Gal'といった曲を録音したビューグル(Bugle)だったがシーンに注目される様なヒットには至らなかった。しかしダセカ・クルーのセラーニ(Serani)との劇的な出会いは彼のキャリアを一気に加速させることとなった。
デモ・テープを持ってダセカのスタジオを訪れたビューグルにとって彼等に十分なアピールをすることは大きなチャレンジであったが、'What We Gonna Do'のヒットは彼等を十分に納得させる物であった。ダセカ・プロダクションと契約を果たすと、その後の2週間で自身が過去10年に録音した楽曲以上の録音をこなし、その才能を開花させていったのである。
良い曲を書き、良い曲を歌えても成功は保障できない、そのまた逆にいくら良いプロデューサーでも本物の才能でなければ開花させることは出来ない。自身のインタビューで印象的に語っているが、「彼等は言ったんだ。君は最高のライターとしてヴォーカリストになれる。けど良いプロデューサーを見付けないと君の才能は開花しないってね」まさにアーティストの成功には様々な要素が付き纏い、ダセカ・クルーはビューグルのキャリアをファミリーとしてバックアップしている。
'What We Gonna Do'に続くヒット曲、'Journey'やセラーニとのコンビネーション、'Doh'、マバド(Mavado)とのコンビでの'Set Me Free'、'What Have I Done To You'によってビューグルは押しも押されぬトップ・アーティストとなった。ダセカ以外のプロダクションからの作品も好調なセールスを記録し、TJレコーズ(TJ Records)からの'Hypocrite'、ジューク・ボックス(Juke Boxx)からの'Almighty Bless'、タッズ(Tad's)にてトーラス・ライリー(Tarrus Riley)と歌った'Nothing Change'等がシーンを賑わせ、順調な活動を見せている。
2019/01/30 掲載
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