Ghetto Youths United(ゲットー・ユース・ユナイテッド)Text by Dub Store Sound Inc.
マーリー・ブラザーズによって運営され、ボブ・マーリーの意思を引き継ぐべく活動を続けるレーベル。
Ghetto Youths United
設立 |
1989年 |
設立地 |
ジャマイカ キングストン |
主要スタジオ |
Tuff Gong |
設立者 |
Stephen Marley |
プロデューサー |
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関連アーティスト |
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関連レーベル |
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1989年、スティーヴン・マーリー(Stephen Marley)によって設立されたゲットー・ユース・ユナイテッド(Ghetto Youths United)。ボブ・マーリー(Bob Marley)の息子たちによって運営され、ボブ・マーリーの意思を引き継ぐレーベルとして活動している。
ゲットー・ユース・ユナイテッドは来るべきミレニアムに向け、ダイナミックでセンセーショナルな音楽パフォーマンスを提供する為に生まれ、若きマーリー・ブラザーズは読み書きが出来ない多くの、ゲットーの子供たちの為に様々なチャリティー活動を行ってきた。これは音楽の源はゲットーの子供たちであるという彼等の考えに基づいての行動である。
1995年、グリーナー誌のインタビューでも「我々はゲットー・ユースと名付けた。若者が音楽の根源だからだ。俺はゲットーで生まれ育たなかったけれども、俺達の音楽はゲットーの要素をテーマにしている。苦悩だったり、貧困の向上だったり、ゲットーの声が世界中のリスナーに喋っているんだ」と印象的に語っている。
発足以来、ゲットー・ユース・ユナイテッドは、作品数は少ないながらもしっかりとキャリアを構築してきた。ジギー・マーリー(Ziggy Marley)が率いるメロディ・メイカーズ(Melody Makers)を始め、兄弟達の作品をリリースしていった。中でもジュニア・ゴング(Jr. Gong)ことダミアン・マーリー(Damian Marley)の成功はヒップ・ホップ・シーンをも巻き込んだインターナショナルな物となった。スティーヴンもパフォーマーとしてだけでなく、ダミアンを導くエクスクルーシヴ・プロデューサーとして才能を開花させ、以来2人のタッグはヒット作を生み出し続けている。
ダミアンは1996年のアルバム、「Mr. Marley」からスティーヴン、ケイプルトン(Capleton)との'It Was Written'や'Sensor'、またスティーヴン、ヤミ・ボロ(Yami Bolo)との'Still Searching'などのヒット・シングルを発表。2001年にリリースされたアルバム'Halfway Tree'は2002年の最優秀レゲエ・アルバム部門で見事グラミー賞を獲得した。
そして2004年に発表した「Welcome To Jamrock」はヒップ・ホップ・シーンをも巻き込み、空前の大ヒットを記録、この楽曲によりダンスホール・シーンをリードするアーティストとして認知されるようになった。この楽曲に使用されたリズムはアイニ・カモーゼ(Ini Kamoze)の'World A Music'やジュニア・リード(Junior Reid)の'Shack A Lack'に使用されたリズムをリメイクした物であった。
こうした楽曲制作の傍ら、彼等はNPOとしても活動し、現在も世界の未来ある子供たちを保護する事、貧困地区における教育、健康の向上を目的としたプログラムを行っている。
2009/08/04 掲載 (2014/04/17 更新)